中嶋勝彦GHCヘビー級王座奪取に垣間見える プロレスリングNOAHの未来
2016/11/09

今年に入ってプロレス界の若い力がすごい!
全日本プロレスでは、27歳の宮原健斗が3冠ヘビー級王者に
WRESTLE-1では、28歳の稲葉大樹がWRESTLE-1チャンピオンシップに
大日本プロレスでは、24歳の神谷英慶がBJW認定世界ストロングヘビー級王座を獲得。
DDTでも、竹下幸之介がKO-D無差別級王座を同王座の史上最年少記録となる21歳で奪取した。
そしてついにNOAHで、28歳の中島勝彦が念願のGHCヘビー級王座を獲得した。
ついにNOAHにも世代交代の波がきた
3大メジャー団体である新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリングNOAH。
新日本プロレスではオカダカズチカ28歳、全日本プロレスでは宮原健斗27歳が現在チャンピオンであり
若い力で団体の勢いが増している状況の中
NOAHでは今まで通り主力メンバーであった
杉浦貴46歳、丸藤正道37歳、外敵である鈴木みのる48歳が団体を引っ張っていた。
メジャー団体でありながら、団体の弱体化はどうしても否めなかった。
その中で28歳の中島勝彦がチャンピオンになった事はNOAHの明るい未来を指し示し始めた瞬間かもしれない!
まだファンから認められていない「チャンピオン中嶋勝彦」
ファンはNOAHで若い力が頭角を見せる事は望んでいたと思う。
しかし、いざ中島がチャンピオンになった時、歓迎ムード一色なのかと思ったらそうではなかった。
「お前でいけるのか?」「お前がチャンピオンで大丈夫か?」
という厳しい声も上がったという。
でもこれって聞いたことある話だなーと思った。
かつて新日本プロレスが瀕死状態だった2006年、チャンピオンになったのが当時30歳の棚橋弘至。
棚橋がマイクパフォーマンスで言った「僕らの世代でまたプロレスを盛り上げます!」という言葉。
多分ほとんどの人が心の中で「お前じゃ無理だよ!」と思っていたと思う。
僕もその中の一人である。その証拠にその言葉を言った瞬間、会場がシラけていたのを覚えている。
でもそこから棚橋は、新日本プロレスをV字回復させる立役者になり
今では新日本に無くてはならない絶対的エースになっている。
そんな棚橋の過去に、僕は中島を投影してしまった。
北斗晶への恩返し
ここからは僕の憶測である。
中島と言えば、10代の頃から健介オフィスに所属し、佐々木健介・北斗晶の実の息子のように可愛がられていた。
佐々木健介が団体とのトラブルで出資した大金が戻ってこなく
仕事も貯金が無くなった時「僕は健介さんの元で修行する!」と言って健介の元から離れることなく、ずっと苦楽を共にしていたのである。
その時の話を、健介、北斗、中島もあまり語ることはないけど、
北斗が闘病中である今、中島にはどこか期する思いがあるのではないかと思う。
NOAHを引っ張っていきプロレス界を盛り上げていく姿を北斗に見せることがエールになり、
今までお世話になった母・北斗への恩返しになると思っているのではないかと。
だから僕は中島ならやってくれるし、NOAHを明るい未来に連れていってくれると期待している!