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高橋裕二郎はこのまま新日本プロレスから淘汰されてしまうのか?

      2017/09/16

高橋裕二郎

今年のG1クライマックスも大熱狂のうちに幕を閉じました。

夢への切符を手に入れた選手、思い通り勝ち星をあげられなかった選手、「G1最後の出場」を決心し挑んだ選手等、

様々な人間模様が渦巻いた1か月でした。

 

そんな中、G1に出場出来なかった選手がいます。

入場時にはセクシーな女性を引き連れ異彩を放っていた選手。

高橋裕二郎36歳。

プロレスラーとして熟す年齢に差し掛かっている今、G1出場すら許されない裕二郎は今何を思っているのでしょうか。

 

G1に出場しないことが当たり前の存在

実は、裕二郎のG1不出場は去年に続き2年連続です。

とはいえ、去年はG1最終戦に、当時IWGPタッグチャンピオンだったブリスコブラザーズに

ハングマン・ペイジと組みベルトに挑戦する、というチャンスが与えられていました。

 

しかし今年は、G1不出場のうえに最終戦にタッグ挑戦することさえ出来ませんでした。

気づけば裕二郎は、BULLET CLUBに陰を潜め、新日本プロレスから淘汰されてしまっている感が否めません。

 

いつの間に、裕二郎はG1に出場しない事が当たり前の存在になってしまったのでしょうか。

 

裕二郎は将来を期待されていた選手の一人

高橋裕二郎が新日本プロレスでデビューをしたのは2004年。

学生時代には全日本学生選手権グレコローマン84kg級で優勝を成し遂げた経歴のある、

レスリングエリートとしてのデビューだったのです。

 

2009年には内藤哲也とのユニット「NO LIMIT」でIWGP Jr.タッグ王座に輝きました。

さらに、内藤とのメキシコCMLL遠征では、

ルチャドールなら誰もが目指す「アレナ・メヒコのメインイベント」を任せられるほどの存在にNO LIMITは大ブレーク。

 

その後、2010年の1.4東京ドーム凱旋試合で組まれたIWGPタッグ選手権試合では、

初挑戦にしてベルトを奪取する等、内藤と共に将来を期待されていた選手の一人でもあります。

 

その後は、CHAOSに加入しヒール転向。

2012年には、IWGPヘビーに挑戦し、当時王者であった棚橋弘至を

あと一歩まで追い込むという存在にまでになったのです。

 

この試合後のバックステージインタビューでは

「近い将来、新日本プロレスのトップに君臨するのではないか」

と予感させるようなコメントを残しています。

その予感通りなのか、

2013年のG1記者会見では、セクシー女優を帯同させてキスするという大胆な行動に出たり、

 

入場時にはセクシーな専属マネージャー”R指定お姉さん”MAOを帯同させたりと、

裕二郎はリング外でも注目されるように存在になりました。

 

その後はCHAOSを裏切り、BULLET CLUBにひるがえります。

そして、NEVER無差別級王者の君臨し、BULLET CLUBの屋台骨として、

また、新日本プロレスのトップ選手の仲間入りをしたのです。

しかし、その状況は長くは続きませんでした。

 

サポート役こそ”ありのままの裕二郎”

高橋裕二郎

NEVER無差別級のベルトを落として以降は、

G1不出場、トップ戦線からの脱落等、

それまでの勢いが嘘であったかのように影を潜めていったのです。

 

いつしかトップ選手達からは大きな遅れをとり、

かつてのタッグパートナーである内藤とは比較にならないほどの差が開いてしまいました。

 

そんな裕二郎は現在、BULLET CLUBのチームバランスを保つためにサポート役に徹しています。

内藤はNO LIMIT時代の裕二郎をこのように語っています。

「俺はリング上に関しては自分を曲げないタイプなんで、

裕二郎さんはコッチのそういう性格を分かってくれていたというか。

年齢でもキャリアでも裕二郎さんの方が2年上なんですけど、俺に意見を求めてきてくれたりって感じでしたね。」

 

一方、裕二郎は

「試合を引っ張っていたのは内藤」

と当時のNO LIMITの様子について発言しています。

 

トップ選手との大きな差が開いているものの、

これらの発言からは、裕二郎はもともとサポート役としても動ける選手だったことがうかがえます。

 

他にもこんなエピソードがあります。

裕二郎がCHAOSを裏切りBULLET CLUBに加入した理由は、

MAOが「BULLET CLUBに入って欲しいな。ガイジン、いいじゃん」と望んでいたからです。

「MAOちゃんが言うならちょっと入ろうかな!」

そんな軽いノリでのBULLET CLUB加入だったとか。

 

”相手の要望に応える”これらのエピソードからは

裕二郎の人間性を垣間見ることが出来ます。

 

同時に、BULLET CLUBのサポートをする現在の姿こそ、

”ありのままの裕二郎”なのではないかと考えられるのです。

 

BULLET CLUBのメンバーが自己主張する中、

サポート役に徹している裕二郎は、確かに自然体で伸び伸びしているようにも見えます。

 

振り返ってみれば、過去の裕二郎は、

G1の記者会見でセクシー女優とキスしたり、マネージャーMAOとイチャイチャしたり、

目立とうとする姿からは作り物っぽい違和感を感じたことを覚えています。

 

サポートしかしないならチームにいらない!

高橋裕二郎

しかし、BULLET CLUBの中心選手としてユニットを引っ張っていた頃の裕二郎の背中を見て育ったメンバーがいます。

 

そのメンバーとは、タマ・トンガです。

当時のタマはG1に出場していないことはもちろんのこと、

ベルトに一切絡むことが出来ない選手でした。

 

タマは、今年のG1の最中にこんな発言を残しています。

「俺たちはチームメイトだ!だが裕二郎、お前に聞きたいことがある。

お前はチームについて考えているか?いつだって自分のことだけしか考えてないんじゃないか?

お前は何様だ?お前は同じチームか?時が経てば分かるだろう!」

 

そして後日、タマはケニーとの対戦後このように言い放ったのです。

「今日戦って、BULLET CLUBが1つの意思、1つの心でつながっていることがよく分かった、

時々は自分たちのことを確認しないとな。

兵士がいなければ、軍隊は成立しないし、戦うことも出来ない。よく覚えとけ!」

これはBULLET CLUBのサポート役を担っている現在の裕二郎に向けたメッセージではないでしょうか。

 

そして、僕にはこう聞こえてきます。

「裕二郎よ!お前は自らBULLET CLUBのサポート役を買って出ているのかもしれない。

けど、お前がやりたいことはそういうことなのか?本当にチームのことと思ってやっていることなのか?

本当にチームのことを思っているなら、もっと戦うはずだ!もっと主張するはずだ!

そして、それこそがBULLET CLUBには必要なことなんだ!サポートしかしないならチームにはいらない!」

 

なぜ、タマがこんなメッセージを投げかけるのか。

それは、裕二郎が非常に練習熱心で努力家なところを知っているからでしょう。

 

ジムに行けば必ず先に裕二郎がいるというほどの練習好きだったり、

骨折で入院していた際は、医者の目を盗んでジムに練習に行ったりするほどです。

さらには、BULLET CLUB加入後は、

外国人選手とコミュニケーションが取れるように週に2回英会話を習うほどの努力家なのです。

 

そんな裕二郎のことを知っているタマだからこそ、今の裕二郎に対し歯痒さを抱いているのかもしれません。

裕二郎は今岐路に立たされている

確かに裕二郎は、今のサポート役のままでいいと思っているのかもしれません。

しかし、裕二郎は現在36歳。レスラーとしてあぶらがノッてきています。

そんな今だからこそ、もう一度奮起して欲しいのです。

 

自己主張を控えてサポート役に徹するにはまだ早いのではないでしょうか。

レスラーとしてもう一度奮起しなければこのまま新日本プロレスから淘汰されてしまいます。

サポート役として、”ありのままの裕二郎”として生きているのか、

それとも、再び主張をして1レスラーとして生きていくのか、

高橋裕二郎は今、岐路に立たされているのかもしれません。

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