スーパー・ストロング・マシンの引退記念試合に涙を流し、本間朋晃の復帰戦に歓喜の声を上げ…
近頃、別れや再会が続いた新日本プロレスでしたが、
ここで僕が注目したのは両試合でいずれもフォール負けを喫したBUSHIの存在です。
負け役に徹し、相手チームに花を持たせたBUSHIに度量の広さを感じました。
2016年の11月にIWGPジュニアヘビーのベルトを落として以降、ベルトから遠ざかっているBUSHI。
自身のことは語らずロスインゴのメンバーを立てるコメントを残すなど、
普段から周りを立てる振る舞いをしています。
周りのサポート役に徹することは、一方で己の個性を殺しかねません。
負ければレスラーとしての価値も下がる可能性があります。
何より、自己主張をしない姿勢は新日本プロレスから淘汰される危険性さえはらんでいます。
それでも、負け役を買って出て、相手を立てるBUSHIの度量の広さは再評価されるべきではないでしょうか。
そして、それこそがロスインゴの”影のリーダー”と言われる由縁なのかもしれません。
BUSHIには、来たるべきチャンスに向けて得を積んでいただきたいです。
【次回予告】
棚橋弘至が無冠でも東京ドーム大会に出場し続けられる理由についてお伝えします。