僕は、過去にプライベートで数人、ファッションコーディネートをしたことがあります。
その際、「この人にはなんでこの服がしっくりこないんだろう、自分が着たらこうはならないのに…」と感じたことが多々ありました。
当時は、しっくりこない理由が分かりませんでした。
しかし、今になって分かるのです。
人それぞれ骨格が違うため、同じ服を着ても印象が大きく変わるということに。
メンズの骨格は、「ナチュラル」「ウェーブ」「ストレート」の3種類に大別されます。
僕は骨格診断アナリストではありませんが、それぞれの骨格に似合う服が何なのか、とても気になるので勉強してみました。
本記事では、元アパレル店員である僕の見解や経験も含めて、メンズの骨格ストレートタイプに似合う服について深掘りしていきたいと思います。
骨格ストレートタイプの特徴
骨格ストレートタイプの主な特徴は、「筋肉質」「上重心」です。
部位別に見ていくと、以下のような特徴が挙げられます。
【筋肉】
・筋肉がつきやすい
・筋肉に弾力がある
・痩せても筋肉が落ちにくい
【首】
・首が短め
【胴体】
・胸板が厚い
・背中が大きめ
・肩回りががっちりしている
・鎖骨と肩甲骨が周辺の筋肉の厚みに隠れて目立たにくい
・腰の位置が高い
・お尻が上重心で丸みがある
・お腹に脂肪が付きやすいリンゴ体型
【腕・手】
・手首に厚みがある
・手のサイズが小さめ
・掌に厚みがある
・手の甲に筋が出にくい
・指がやや短い
【脚・足】
・脚が長い
・太ももが太め
・膝の皿(膝蓋骨)が小さくて目立たない
・膝下が細め
・身長に対して足のサイズが小さい
骨格ストレートタイプの男性芸能人
イメージしやすいように、骨格ストレートタイプに該当する男性芸能人を以下に列記します。
・香取慎吾
・松本人志
・市川海老蔵
・高橋克典
・佐藤浩市
・堤真一
・宇野昌磨
・香川照之
骨格ストレートタイプの着こなしポイント
では、骨格ストレートタイプの人がおしゃれに着こなすためには、どのようなポイントが挙げられるのでしょうか。
骨格ストレートタイプは、上半身と太ももに厚みがあります。
ですので、それらの厚みが強調されない服を着るのが着こなしのポイントなのです。
つまり、上半身と太ももの厚みが強調されない服が、骨格ストレートタイプに似合う服なのです。
骨格ストレートタイプに似合う服
それでは、骨格ストレートタイプの人に似合う服を9つ紹介していきます。
【似合う①】ジャストサイズのトップス
骨格ストレートタイプの人は、大き過ぎず、小さ過ぎないジャストサイズのトップスが似合います。
タイトなトップスは、身体の肉感を拾ってしまうため、上半身の厚みが強調されます。
対して、オーバーサイズのトップスは、上半身のボリュームをさらに強調されてしまいます。
ですので、間を取ったジャストサイズのトップスが似合うのです。
【似合う②】程よい厚みがある素材
程よい厚みがある素材も、骨格ストレートタイプの人に似合います。
理由は、身体の肉感を拾わず、適度なボディラインが演出されるためです。
程よい厚みがある素材は、コットンやウール、デニムなどが挙げられます。
コットンであればコットン100%シャツ、ウールならハイゲージニット(編み目が目立たないくらい細かく編み込まれたニット)やカシミア、デニムであればジーパンやデニムシャツなどのアイテムが挙げられます。
【画像:ハイゲージニット】
画像引用元:https://benbe.net/blog/highgauge-lowgauge-knit
【似合う③】光沢感のある素材
光沢感がある素材も、骨格ストレートタイプの人に似合います。
光沢感とは、光の反射により物の表面に輝きを放っていることを指します。
それが、骨格ストレートタイプの肉感を拾わない作用が生じるのです。
光沢感のある素材は、レザーやシルクなどが挙げられます。
レザーは、バッグやレザージャケットに使用されるケースが多いです。
ですので、レザーバッグやレザージャケットを取り入れるのが手軽に光沢感を取り入れられるおすすめの方法です。
また、シルクは、ドレスシャツなどのファッションアイテムが挙げられます。
【似合う④】ネックラインが深く開いているトップス
ネックラインが深く開いているトップスを着ると、胸元がスッキリした印象になり、身体の厚みの主張を軽減させる視覚効果があります。
そのため、ネックラインが深く開いているトップスは、骨格ストレートタイプの人に似合います。
VネックやUネックが、深く開いたネックラインに挙げられます。
【似合う⑤】テーラードジャケット
画像引用元:Amazon
テーラードジャケットとは、上の画像のようなスーツに使われる型のジャケットのことを指します。
大きなVを描くようにネックラインが深くなっているため、胸元をスッキリさせる効果があるのです。
スーツでジャケットを選ぶ際は、絞りの位置が低く、Vゾーンが深い2つボタンタイプをチョイスするのがおすすめです。
【似合う⑥】ストライプ柄
縦に線が伸びているストライプ柄は、縦のラインを強調するため、身体の厚みを軽減させる視覚効果があります。
そのため、ストライブ柄はストレートタイプに似合います。
なお、ストライブの幅は太めがオススメです。
太めのストライプは、身体に厚みがある骨格ストレートタイプと相性が合うためです。
【似合う⑦】膝・膝下丈のハーフパンツ
膝・膝下丈のハーフパンツは、骨格ストレートの特徴の1つに挙げられ厚みのある太ももを強調させない効果があります。
そのため、骨格ストレートタイプの人に似合うアイテムなのです。
また、膝・膝下丈のハーフパンツは、骨格ストレートタイプの特徴である細い膝下のみ露出されるため、着痩せ効果も期待出来ます。
【似合う⑧】ストレートパンツ
ストレートパンツは、その名の通りシルエットがストレートになっているため、縦長に見せる視覚効果があります。
肉感のある太ももが強調されないため、骨格ストレートタイプの人にストレートパンツは似合うのです。
特に、センタープレスがあるものは、さらに縦のラインが強調されるため、なおよいでしょう。
【画像:センタープレスがあるパンツ】
画像引用元:https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/osharewalker/item/pfy0400/
センタープレスがあるストレートパンツはこちらからご覧になれます
【似合う⑨】テーパードパンツ
画像引用元:https://ryuryumall.jp/shop/mostshop/goods/25AUBC/
テーパードパンツとは、腰回りはゆったりしており、裾に向かって細くなるパンツのことを指します。
テーパードパンツは太ももの肉感を拾わないため、骨格ストレートパンツの人には似合うパンツなのです。
骨格ストレートタイプに似合うシルエット
骨格ストレートタイプは、コーディネート全体のシルエットを利用して身体の厚みを軽減させる方法もあります。
身体の厚みが軽減されるシルエットは、Iラインです。
一般的にIラインとは、トップスとボトムスともにタイトなアイテムを身につけ、全体を細身でまとめたコーディネートのことをいいます。
Iラインにすると縦長に見える効果があります。
ただし、骨格ストレートタイプの人が上下タイトな服を着ると上半身と太ももの肉感を拾ってしまいます。
ですので、骨格ストレートタイプの人がIラインを実践する際は、全身ジャストサイズの服を選びましょう。
【関連記事】メンズコーデの基本シルエット「Yライン・Aライン・Iライン」とは?
骨格ストレートタイプが苦手な服
次いで、骨格ストレートタイプが苦手な服を見ていきましょう。
骨格ストレートタイプは、身体の厚みが強調される服が苦手です。
それが強調されると気太りして見えるためです。
以下に挙げる服が、骨格ストレートタイプが苦手な服です。
【苦手①】厚手素材のトップス
骨格ストレートタイプは、厚手素材のトップスが苦手です。
骨格ストレートタイプの人が厚手素材のトップスを着ると、身体の厚みが強調されてしまうためです。
厚手の素材のトップスは、主に以下が挙げられます。
・裏起毛付のスウェット
・ローゲージニット(ざっくりと編み込まれたボリューム感のあるニット)
【画像:ローゲージニット】
画像引用元:https://fashion-basics.com/lo-gauge-knit-coordinate10-54336
それでも厚手素材のトップスを着たい方は、身体の厚みが強調されない収縮色(小さく見えたり後退して見えたりする色)のトップスを選んでください。
ブラックやグリーン、ブルー、ダークブラウンなど、深みのあるカラーが収縮色に該当します。
【苦手②】タートルネックのトップス
骨格ストレートタイプの人は、首が短めのためタートルネックのトップスが苦手です。
タートルネックのトップスを着ると、首が詰まって苦しそうに見えたり首がないように見えるためです。
つまり、無理してタートルネックを着てる感が出てしまうのです。
特に、厚手のタートルネックは、さらに首の短さが強調されてしまうので避けましょう。
それでも、タートルネックのトップスを着たい方は、首が見えるように次の工夫をしましょう。
・タートルネックを折り返す
・モックネックのトップスを着る
【画像:モックネック】
画像引用元:https://item.rakuten.co.jp/soyous/buy210235/
【苦手③】スキニーパンツ
スキニーパンツを履くと、骨格ストレートタイプの特徴の1つである太ももが強調されてしまいます。
そのため、骨格ストレートタイプはスキニーパンツが苦手です
それでも、スキニーパンツを履きたい方は、肉感を拾いづらいデニム生地でつくられたスキニーデニムがおすすめです。
また、収縮色のスキニーパンツで、太ももが強調されるのを回避するのも一手です。
【苦手④】ハイウエストパンツ
骨格ストレートタイプは、ハイウエストパンツも苦手です。
ハイウエストパンツには脚が長く見えるスタイルアップ効果があります。
しかし元々、重心が上半身にある骨格ストレートタイプの人が、ハイウエストパンツを穿くと、重心が上に偏り過ぎるため、アンバランスに見えてしまうのです。
それでも、ハイウエストパンツを履きたい方は、重心が上半身に偏り過ぎないように以下の回避方法を取り入れましょう。
・ウエスト位置が比較的高くならないハイウエストパンツを選ぶ
・タックインせずタックアウト(パンツにインしない)して、パンツのウエストを隠す
・タックインするが、トップスをたるませて視覚的にウエストの位置を下げる
【苦手⑤】オーバーサイズのトップス
骨格ストレートタイプの方は、オーバーサイズの服が苦手です。
上半身に厚みがある骨格ストレートタイプの人がオーバーサイズのトップスを着ると、上半身の厚みが悪目立ちし、怖く見えたり強く見えたりするためです。
また、気太りして見える場合もあります。
それでもオーバーサイズの服を着たい方は、ストライプ柄がオススメです。
ストライプ柄の縦長効果を利用して、上半身の悪目立ちや着太りがカバーされる視覚効果が期待出来ます。
また、収縮色でも上半身の悪目立ちなどをカバー出来ます。
【苦手⑥】タイトなトップス
骨格ストレートタイプは、オーバーサイズだけでなくタイトなトップスも苦手です。
というのも、タイトなトップスを着ると、上半身の肉感を拾ってしまうためです。
それでもタイトなトップスを着たい方は収縮色を取り入れると、肉感が軽減される効果が期待出来ます。
【苦手⑦】派手な柄物のトップス
派手な柄物のトップスも苦手です。
元々、厚みがあるにも関わらず派手な柄物のトップスを着ると、上半身が強調され過ぎてしまうためです。
それでも、派手な柄物のトップスを着たい方は、収縮色がメインで構成されている柄物のトップスを選ぶのがベターです。
それにより、上半身の強調を抑える視覚効果があります。
【苦手⑧】膝上丈のショートパンツ
膝上丈のショートパンツを穿くと、骨格ストレートタイプの特徴である厚みのある太ももが強調されてしまいます。
そのため、膝上丈のショートパンツが苦手です。
それでも膝上丈のショートパンツを穿きたい方は、収縮色を選び、太ももの主張を抑えるのがベターです。
骨格ストレートタイプに似合うコーディネート例
似合う服と苦手な服を考慮した上で、骨格ストレートタイプに似合うコーディネート例を3つ紹介します。
上記画像のコーディネートは、2つボタンでVが深いテーラードジャケットを着用しています。加えて、テーラードジャケットとインナーのシャツは、収縮色のこげ茶色です。
この2つの要素が上半身の厚みの強調を抑えているコーディネートになっています。
次のコーディネートはトップスが派手ですが、青紫、紫、ブラックの収縮色で構成された柄物シャツです。
ですので、上半身の厚みの強調を抑えることが出来ています。
最後のコーディネートは、膝丈のショートパンツで太ももの厚みを隠しています。
加えて、ゆったりしたシルエットのショートパンツのため、膝下が相対的に細く見えます。
着痩せ効果が期待出来るコーディネートになっています。
まとめ
骨格ストレートタイプの人が似合う服は、上半身・太ももの厚みが軽減されるアイテムです。
本記事では、骨格ストレートタイプに似合う服を9つ紹介しました。
一方で、苦手な服もあります。
骨格ストレートタイプは、上半身・太ももの厚みを強調させてしまう服が苦手です。
とはいえ、苦手な服を着てはいけないわけではありません。
苦手なら苦手なりの着方がある、ということです。
本記事の後半では、苦手なアイテムでも上半身・太ももの厚みが強調され過ぎない回避法を併せて紹介してみました。
それらをコーディネートや買い物をする際の参考にしてみてください。
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