「ファッションの色使いは基本的に3色まで」
このようなファッションノウハウを、雑誌やテレビで見かけたことのある人は少なくないのではないでしょうか。
ただし、「3色まで」と限定されると、多くの方は次のような疑問が浮かぶかもしれません。
・黒や白は1色に数える?
・例えば、ネイビーとライトブルーは1色に数える?
・そもそも3色以内の抑えるの難しくない?3色以上になってしまう…
そのような疑問を解消するために、本記事では3色コーデについて深く掘り下げていきたいと思います。
3色コーデとは
3色コーデとは、ファッションアイテムを3色でまとめたコーディネートのことを指します。
例えば、トップスが黒のTシャツ、ボトムスがネイビーのジーンズ、バッグがグレイのコーディネートだと、3色コーデに該当します。
3色コーデがおしゃれに見える理由
3色コーデは、おしゃれに見えるメリットがあります。
ではなぜ、3色コーデはおしゃれに見えるのでしょうか。
それは、3色コーデがバランスの取れた、まとまった印象を与えるためです。
ファッションは色数によって、印象が大きく左右されます。
色数が多いと、雑多な印象を持たれます。
対して、色数が極端に少ないと地味なイメージを抱かれやすいです。
つまりおしゃれに見せるためには、雑多な印象も持たれず地味でもない、絶妙なバランスの色数をファッションに取り入れることが大切なのです。
それが適うのが、3色コーデです。
3色コーデの配色を考える際のポイント
初心者の方で3色コーデの配色を考える際は、以下のポイントを押さえることをおすすめします。
【ポイント①】原色は1色まで
赤や青、緑の原色を取り入れる場合は、1色までに抑えるのがベターです。
原色を取り入れると、コーディネート全体にアクセントが出て、おしゃれに見えるメリットが挙げられます。
また、赤と青の組み合わせは暖色と寒色の関係、赤と緑は補色関係(お互いの色を目立たせる関係)、青と緑は類似色(色相環で隣り合った色同士)にあります。
そのため、原色同士も相性がよいです。
しかし、原色を2つ以上取り入れるコーディネートは難易度が高い、というデメリットがあります。
それは、原色のアクセントの強さは、雑多な印象を与える傾向があるためです。
そのため、原色を2色以上取り入れると、他のアイテムでバランスを取らなければなりません。
初心者の方は、原色を1色までに抑えるのがベターと言えるでしょう。
さらに、原色は範囲が大きくなれば大きくなるほど、派手な印象を与えます。
派手なコーディネートに抵抗がある方は、バックや靴下、ソックス、帽子等の小物で原色を取り入れることをオススメします。
【ポイント②】同系色を取り入れる
3色コーデにする際は、同系色を取り入れましょう。
というのも、厳密に3色にするのは難しいためです。
例えば、赤と一口に言っても、朱色、ワインレッド、ボルドー等、様々な色があります。
そんな中で、厳密に3色に抑えるのは極めて難しいのです。
ですので、3色コーデにする際は、軸になる3色の同系色も取り入れるのがベターです。
例えば、インナーを朱色、ジャケットを白、ボトムスを黒、靴をワインレッドだとします。
その場合、インナーの朱色と靴のワインレッドは、赤の同系色です。
同系色同士はケンカをせず、互いが馴染む性質があります。
そのため、その2つの色は、赤として1色としてカウントします。
すると、実際は4色を使ったコーディネートですが、3色コーデになります。
このようにして、同系色を利用してまとめるのが3色コーデのポイントなのです。
【ポイント③】無彩色を取り入れる
3色コーデに無彩色を取り入れることもポイントです。
無彩色とは、白、グレイ、黒の系統に属する色味のないカラーのことを指します。
無彩色は原色と異なり、どの色ともケンカしないのが特長です。
つまり、どの色とも相性がよいのです。
そんな無彩色を取り入れると、色同士のケンカを避けられるため、上手にまとめやすくなります。
ですので、3色コーデ初心者の方は、ぜひ無彩色を取り入れましょう。
白は抜け感(肩の力を抜いたリラックス感)を演出、黒は引き締め効果があります。
【ポイント④】アースカラーを取り入れる
アースカラーを取り入れるのも一手です。
アースカラーとは、地球の大地や植物等の自然物を連想させる色のことを指します。
例えば、ブラウンやベージュ、カーキがアースカラーの代表色に挙げられます。
無彩色と同様、アースカラーは他の色とケンカしないのが特長です。
また、華美でないため、着る人を選ばないのも利点です。
【ポイント⑤】柄は1つまで
チェックやドットなどの柄を取り入れる場合は、1つまでに抑えましょう。
それは、2つ以上の柄を組み合わせるとクドくなる傾向にあるためです。
以上に挙げた①~⑤の全てを3色コーデに取り入れる必要はありません。
1つでも取り入れることで3色コーデをまとめやすくなるので、ぜひ取り入れてみましょう。
【季節別】3色コーデ例
ここからは、以上で紹介したポイントを押さえた3色コーデの例を季節ごとに紹介します。
春の3色コーデ
上記画像の春の3色コーデは白と青、赤の3色を取り入れています。
このコーデは前出の「②同系色を取り入れる」と「③無彩色を取り入れる」の2つのポイントを押さえています。
「②同系色を取り入れる」では、青の同系色を取り入れています。
パンツは深青色、Gジャンは青色、キャップは淡青色と色が違います。
ですが、いずれも青系なので、青として1色扱いにしています。
「③無彩色を取り入れる」では、インナーの白シャツを取り入れています。
夏の3色コーデ
上記画像の夏の3色コーデは白と黒、赤を取り入れています。
このコーデは前出の「①原色は1色まで」と「②同系色を取り入れる」、「③無彩色を取り入れる」の3つのポイントを押さえています。
「①原色は1色まで」では、赤を取り入れています。
「②同系色を取り入れる」では、赤のキャップに同系色のピンクのショートパンツを合わせています。
「③無彩色を取り入れる」では、白のTシャツ、黒のサンダルを取り入れています。
秋の3色コーデ
上記画像の夏の3色コーデは白とベージュ、青の3色を取り入れています。
このコーデは前出の「①原色は1色まで」と「②同系色を取り入れる」、「③無彩色を取り入れる」、「④アースカラーを取り入れる」の4つのポイントを押さえています。
「①原色は1色まで」では、青を取り入れています。
「②同系色を取り入れる」では、青のキャップに同系色で紫の靴を合わせています。
「③無彩色を取り入れる」では、白の7分袖Tシャツと白のロング丈シャツを合わせています。
「④アースカラーを取り入れる」では、秋を意識してベージュのチノパンを履いています。
冬の3色コーデ
上記画像の冬の3色コーデは黒と緑、ピンクの3色を取り入れています。
このコーデは前出の「①原色は1色まで」と「②同系色を取り入れる」、「③無彩色を取り入れる」、「④アースカラーを取り入れる」の4つのポイントを押さえています。
「①原色は1色まで」では、緑を取り入れています。
「②同系色を取り入れる」では、ピンクが配色されているニットに、その同系色に当たるボルドーが配色されているアウターを合わせています。
「③無彩色を取り入れる」では、黒のボトムスとニット、ハットを合わせています。
「④アースカラーを取り入れる」では、モスグリーンのアウターを羽織っています。
まとめ
3色コーデは、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。
本記事で紹介した、3色コーデの配色を考える際のポイントを押さえれば、おしゃれなコーディネートの実現が期待出来ます。
また、3色コーデについてはこちらの記事「【ヒルナンデス!10月21日放送】「3色ショッピング」解説 なぜオシャレに見えるのか」でも触れているので併せて見てみてください。
さらに、以下に列記する記事では、ファッションノウハウについて解説しています。
メンズ服の色の組み合わせ方に欠かせない基本の考え方等を解説
オシャレ初心者必見!メンズファッションの2つの基本知識
メンズファッションに大切なパーソナルカラー:好きな色と異なる時は
上記の記事で解説しているファッションノウハウを、3色コーデに加えることで、さらなるおしゃれを目指せるでしょう。
ぜひ、併せて見てみてください。