ユニクロのエアリズムは、快適さに魅了される人が多い一方で、「かゆい」と感じる方も少なくありません。
特に女性の場合、ブラトップやパンツが汗で肌にピタッと張りついてかゆさを感じることがあると聞きます。
そのような事例から、「エアリズムは肌に悪い」という噂さえ広まっています。
確かに、僕もエアリズムユーザーとして、時折かゆさを感じることがあります。
ただし、「かゆい」と一口に言っても、その理由は多岐に渡るのです。
本記事では、かゆくなる理由と、エアリズムの代わりになるインナーを紹介していきます。
快適な着心地を実現するためのヒントを、ぜひこの記事で見つけてみてください。
エアリズムを着るとかゆくなる理由
エアリズムを着るとかゆくなる理由は、化学繊維が原因になっていると考えられています。
エアリズムは、ポリエステルをベースに、ナイロン、ポリウレタン、レーヨン、キュプラなどの化学繊維で作られています。
それらの化学繊維が皮膚に触れると、かゆくなる可能性があるのです。
かゆくなる理由は以下が挙げられます。
【理由①】化学繊維アレルギー
人のよって、化学繊維に触れるとアレルギー反応を起こす場合があります。
アレルギー反応とは、身体の免疫が本来攻撃すべきではない物質に対して、過剰な免疫反応が起こることをいいます。
化学繊維に触れてアレルギー反応を起こすことを、化学繊維アレルギーと呼びます。
化学繊維アレルギーでは、皮膚のかゆみだけでなく、かぶれ、赤み、湿疹、蕁麻疹などの症状も引き起こされるのです。
また、アトピー持ちの方は化学繊維アレルギーを引き起こしやすいと言われています。
アトピー持ちの方は、『皮膚のバリア機能が低下しており、さまざまな刺激に皮膚が反応して炎症が生じやすくなっている』ためです。
【理由②】皮膚の乾燥
エアリズムは、独自の繊維構造により、生地の吸水性を高める工夫が施されています。
しかし、この特性により肌から必要な水分まで奪ってしまい、皮膚が乾燥する場合があります。
乾燥した皮膚は外からの刺激に敏感になり、かゆみを引き起こすことがあるのです。
僕も、エアリズムを着たまま就寝して、次の日の朝、身体にかゆみを覚えた経験があります。
それは、就寝中に肌の水分が奪われて肌が乾燥しているためと考えられます。
【関連記事】エアリズムの人気を下支えする「素材」の特長に迫ってみた!
【理由③】蒸れ
エアリズムは、高い吸水性を持つ一方で、短時間で多量の汗をかいた場合に蒸発が追いつかないという性質があります。
その結果、皮膚が蒸れた状態になり、かゆみを引き起こすケースも少なくありません。
特に、腕や脚の関節、脇や股などの四肢の付け根部分は蒸れやすい傾向にあります。
また、蒸れた状態が続くとあせもが発生する可能性もあります。
それが、かゆみを一層強くする場合も少なくありません。
【関連記事】エアリズムが汗を吸わない原因とは?その対策方法等を解説
【理由④】静電気
エアリズムに使われている化学繊維は、静電気を起きやすい性質を持っています。
静電気が起こると、皮膚が刺激を受け、かゆみを引き起こす可能性があります。
夏は湿度が高いため、外では静電気が起きづらいです。
しかし、エアコンがよく利いている室内では、比較的、湿度が低くなります。
そのため、室内に長時間いる人でかゆみを感じる方は、静電気が理由になっているかもしれません。
【関連記事】ヒートテックの着用で発生する静電気を防止する対策方法8選
【理由⑤】毛玉
エアリズムを長年使用している方は毛玉が原因で、かゆみが発生しているかもしれません。
というのも、毛玉を放置して着続けると皮膚が刺激されるためです。
エアリズムに使われているポリエステルとナイロンは、毛足が長い繊維です。
そのため、絡まりやすく毛玉ができやすいのです。
エアリズムのシームレスタイプがかゆい理由
エアリズムには、縫い目のないシームレスタイプのアイテムも用意されています。
レディース向けにはショーツとブラ、メンズ向けにはボクサーブリーフのシームレスタイプがラインナップされています。
シームレスタイプは縫い目がないため、通常の縫製によるチクチク感やかゆみが軽減されると言われています。
ですので、かゆみを軽減するためにエアリズムのシームレスタイプを選んでいる方もいるでしょう。
しかし、中にはそれでもかゆみを感じる方が一定数存在するようです。
そのかゆみの原因の1つとして、張り合わせ部分が剥がれることが挙げられます。
剥がれた張り合わせ部分によって皮膚が刺激され、かゆみが引き起こされる可能性があるのです。
エアリズムのシームレスショーツ・ブラを毎日愛用している方の中には、半年程度で張り合わせ部分が剥がれてくる、という声がネット上で散見されます。
ですので、半年以上着用している場合、張り合わせ部分が剥がれてかゆみを引き起こしている可能性があると考えた方がいいかもしれません。
エアリズムの代わりになるオススメのインナー
エアリズムを着るとかゆいと感じる方は、綿紡(綿と他の繊維を混紡した生地)インナーへの切り替えをオススメします。
綿は肌に優しく、通気性が高いためです。
快適な着用感を期待できるでしょう。
それを踏まえて、オススメの綿紡インナーを紹介します。
【レディース用】フィッテクール(グンゼ)
「Fitte COOL(フィッテクール)」は、グンゼの夏向けインナーウェアブランド「KIREILABO(キレイラボ)」から販売されています。
「フィッテクール」は、素早い汗の吸収・拡散・乾燥をサポートする「クールドライ」機能と、肌を紫外線から保護する「UVカット」機能を備えたインナーウェアです。
女性にとって嬉しい機能が多く備えられています。
気になる脇や下乳の汗蒸れを防ぐ効果も期待できます。
ネット上では、「エアリズムのブラトップは蒸れてかゆくなる」という声が散見されます。
ですので、エアリズムのブラトップがかゆいと感じている方は、「フィッテクール」のアイテムが適しているかもしれません。
また、綿混生地のため、化学繊維のみで作られたインナーよりは肌が優しいです。
ですので、化学繊維が原因でかゆいと考えられる方にも、「フィッテクール」はおすすめと言えるでしょう。
以下がおすすめの「フィッテクール」アイテムです。
■ノンワイヤーブラジャー
生地に触れるとひんやりする接触冷感素材が採用されており、カップ部分は通気性が高いのが特長です。
下乳などの胸周りの汗蒸れ防止を期待できます。
■ブラタンクトップ・ブラキャミソール
接触冷感素材が採用されており、カップ部分の通気性が高いです。
カップ部分は、一体化したモールドカップが採用されており、サイドに流れがちなバストラインがしっかり整えられます。
バストラインを気にする方の大きな味方になってくれるのではないでしょうか。
【メンズ用】インティー(グンゼ)
グンゼから販売されている「in.T」は、綿とポリエステルの混紡生地で作られています。
そのため、化学繊維のインナーよりも肌への負担が少なく、かゆみの軽減が期待できます。
また、「in.T」は綿が使用されているため、吸水性が高く、吹き出すような汗にも対応できます。
肌の蒸れを防ぎながらも、快適な着用感を保てるでしょう。
脇汗パッドも付いているので、脇汗対策にも効果的なアイテムです。
なお、「in.T」はインナー襟、袖口、裾の縫い目がないカットオフ仕上げになっています。
ですので、Yシャツなどのインナーに着用しても、ラインが目立ちません。
Yシャツのインナーをお探しの方にも、「in.T」はおすすめです。
「in.T」の詳細なレビューは、『グンゼのTシャツ専用インナー「in.T」を着てみた!ユニクロのエアリズムとも比較!』で紹介しています。
興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
終わりに
エアリズムを着るとかゆくなる理由は、「化学繊維アレルギー」「皮膚の乾燥」「蒸れ」「静電気」「毛玉」の5つが考えられます。
そのため、同じかゆみの症状でも原因は異なる可能性が考えられるのです。
つまり、それぞれの原因に応じたアプローチを行うことが大切なのです。
シームレスタイプに代えることでかゆみが緩和されたという方もいれば、それでは解決しない方もいるでしょう。
本記事では、そのような方に向けて、綿混インナーを2つ紹介しました。
そららのインナーで快適な着用感が実現し、かゆみから解放されたら幸いです。
【関連記事】