新日本プロレスの春と言えば、毎年開催される「ニュージャパンカップ(NEW JAPAN CUP)」。
2020年は6月16日からスタートします。
選手たちが優勝を巡って凌ぎを削る、このニュージャパンカップの歴史を振り返っていきましょう!
ニュージャパンカップとは
2005年、低迷する新日本プロレスが様々な試行錯誤を繰り返す中、スタートしたのが「ニュージャパンカップ」です。
当初は”春のG1”と銘打たれ、ジュニアとヘビーの壁を乗り越えた無差別級トーナメントでしたが、
現在ではヘビー級レスラーのみが参戦する大会に変化を遂げています。
「ニュージャパンカップ」は第1回(2005年)から一貫してIWGPヘビー級王者はエントリーしていません。
また、第2回(2006年)以降は、優勝者にIWGPヘビー級王座への挑戦権が与えられるようになりました。
その後、第10回(2014年)からは、IWGPインターコンチネンタル王者も参戦せず、
優勝者にはIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座のどちらかを挑戦する権利が与えられるようになったり、
第11回(2015年)以降は、IWGPヘビー級王者・IWGPインターコンチネンタル王者・NEVER無差別級王者がエントリーせず、
優勝者はこの3者への挑戦権が与えられるようになったりしています。
第14回(2018)以降は、それまで続いた王座選択制を廃止し、優勝者にはIWGPヘビー級王座挑戦権が与えられるようになりました。
この「ニュージャパンカップ」は、層が厚く活躍のチャンスを掴むことが難しいヘビー級レスラーたちが、
シングルベルト挑戦という”通行手形”を手に入れるための絶好の機会として位置付けされています。
歴史を振り返ろう
では、第1回の2005年から「ニュージャパンカップ」の歴史を振り返ってみましょう。
第1回(2005年)優勝:棚橋弘至
■優勝
棚橋弘至
■準優勝
中西学
■出場選手
蝶野正洋、中西学、タイガーマスク、棚橋弘至、後藤洋央紀、スコット・ノートン、吉江豊、ケンドー・カシン、中邑真輔、獣神サンダー・ライガー、天山広吉、稔(現・田中稔)、西村修、柳澤龍志、金本浩二、永田裕志
■トーナメント表
■開催日程
4/19〜4/24
■主なトピック
・16選手による無差別級トーナメント
・決勝戦は大阪府立体育会館で開催
第2回(2006年)優勝:ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)
■優勝
ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)
■準優勝
永田裕志
■出場選手
ブラック・ストロング・マシン、長州力、矢野通、山本尚史(現・ヨシタツ)、崔領二、中西学、飯塚高史、棚橋弘至、蝶野正洋、天山広吉、永田裕志、スコット・ノートン、ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、石井智宏、真壁刀義、後藤達俊
■開催日程
4/16〜4/30
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦は尼崎市記念公園総合体育館で開催
■動画
優勝決定戦:ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート) VS 永田裕志
第3回(2007年)優勝:永田裕志
■優勝
永田裕志
■準優勝
真壁刀義
■出場選手
ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、中西学、永田裕志、真壁刀義、越中詩郎、石井智宏、長州力、蝶野正洋、トラヴィス・トムコ、飯塚高史、本間朋晃、中邑真輔、矢野通、天山広吉
■開催日程
3/3〜3/21
■主なトピック
・例年より少ないヘビー級選手14名によるトーナメント戦
・初の3月開催
・決勝戦は後楽園ホールで開催
■動画
優勝決定戦:永田裕志 VS 真壁刀義
第4回(2008年)優勝:棚橋弘至
■優勝
棚橋弘至
■準優勝
ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)
■出場選手
棚橋弘至、ミラノコレクションA.T.、矢野通、ライノ、中西学、ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、カール・アンダーソン、金本浩二、本間朋晃、天山広吉、石井智宏、真壁刀義、飯塚高史、後藤洋央紀、田口隆祐、獣神サンダー・ライガー
■トーナメント勝敗表
■開催日程
3/9〜3/23
■主なトピック
・2年ぶりに16選手による無差別級トーナメント
・決勝戦は2年ぶりに尼崎市記念公園総合体育館で開催
・第1回大会以来となる無差別級のトーナメント
・棚橋が3年ぶり2回目の優勝
第5回(2009年)優勝:後藤洋央紀
■優勝
後藤洋央紀
■準優勝
ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)
■出場選手
永田裕志、飯塚高史、本間朋晃、中邑真輔、真壁刀義、後藤洋央紀、ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、カール・アンダーソン、吉江豊、中西学、石井智宏、井上亘、ミラノコレクションA.T.、矢野通
■トーナメント表
■開催日程
3/8〜3/22
■主なトピック
・ジュニアヘビー級選手を含めた14選手によるトーナメント
・2008年度の後藤はG1 CLIMAXに続き史上初の春夏連覇
・前年に続き決勝戦は尼崎市記念公園総合体育館で開催
第6回(2010年)優勝:後藤洋央紀
■優勝
後藤洋央紀
■準優勝
真壁刀義
■出場選手
永田裕志、真壁刀義、高橋裕二郎、井上亘、後藤洋央紀、ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、中西学、田中将斗、棚橋弘至、ストロングマン、内藤哲也、カール・アンダーソン、石井智宏、本間朋晃、矢野通
■トーナメント表
■開催日程
3/14〜3/22
■主なトピック
・15選手によるトーナメント
・後藤は2連覇を達成
・3年連続で決勝戦は尼崎市記念公園総合体育館で開催
■動画
優勝決定戦:後藤洋央紀 VS真壁刀義
第7回(2011年)優勝:永田裕志
■優勝
永田裕志
■準優勝
中邑真輔
■出場選手
永田裕志、真壁刀義、小島聡、カール・アンダーソン、MVP、中西学、中邑真輔、高橋裕二郎、後藤洋央紀、天山広吉、飯塚高史、井上亘、矢野通、ジャイアント・バーナード(現ジェイソン・アルバート)、内藤哲也、田中将斗
■トーナメント表
■開催日程
3/6〜3/20
【決勝戦】尼崎市記念公園総合体育館
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント
・決勝戦の地は4年連続で尼崎市記念公園総合体育館
・永田は4年ぶり2回目の「NEW JAPAN CUP」制覇
・永田は直後に開催された全日本プロレスチャンピオン・カーニバルも優勝し、両メジャー団体の「春の祭典」を制覇
■動画
1回戦ダイジェスト
第8回(2012年)優勝:後藤洋央紀
■優勝
後藤洋央紀
■準優勝
棚橋弘至
■出場選手
矢野通、小島聡、棚橋弘至、後藤洋央紀、内藤哲也、天山広吉、カール・アンダーソン、MVP、中邑真輔、真壁刀義、ランス・アーチャー、永田裕志、鈴木みのる、高橋裕二郎、ラ・ソンブラ、YOSHI-HASHI
■トーナメント表
■開催日程
4/1~4/8
■主なトピック
・決勝戦は5年ぶりに後楽園ホールで開催
・6年ぶりの4月開催
・ヘビー級選手16選名によるトーナメント戦
・後藤が2年ぶり3度目の優勝を果たし「春男」と呼ばれるようになる
■動画
NEW JAPAN CUP2012 PV
第9回(2013年)優勝:オカダ・カズチカ
■優勝
オカダ・カズチカ
■準優勝
後藤洋央紀
■出場選手
真壁刀義、後藤洋央紀、天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、カール・アンダーソン、タマ・トンガ、中邑真輔、オカダ・カズチカ、矢野通、石井智宏、高橋裕二郎、鈴木みのる、ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.
■トーナメント表
■開催日程
3/11~3/23
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・オカダは2012年のG1 CLIMAX優勝に続き、春夏連覇を達成
・決勝戦は前年に続き後楽園ホールで開催
■動画
準決勝&優勝決定戦オープニングV
第10回(2014年)優勝:中邑真輔
■優勝
中邑真輔
■準優勝
バッドラック・ファレ
■出場選手
真壁刀義、後藤洋央紀、内藤哲也、柴田勝頼、中邑真輔、矢野通、石井智宏、高橋裕二郎、プリンス・デヴィット(現フィン・ベイラー)、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズ(現ルーク・ギャローズ)、バッドラック・ファレ、鈴木みのる、ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.、シェルトン・X・ベンジャミン
■トーナメント戦
■開催日程
3/15〜3/23
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦は3年ぶりに尼崎市記念公園総合体育館で開催
・優勝した中邑はIWGPインターコンチネンタル王座の挑戦権を選択
■動画
オープニングV
第11回(2015年)優勝:飯伏幸太
■優勝
飯伏幸太
■準優勝
後藤洋央紀
■出場選手
棚橋弘至、矢野通、飯伏幸太、ドク・ギャローズ(現ルーク・ギャローズ)、内藤哲也、カール・アンダーソン、オカダ・カズチカ、バッドラック・ファレ、真壁刀義、本間朋晃、YOSHI-HASHI、高橋裕二郎、永田裕志、後藤洋央紀、小島聡、柴田勝頼
■トーナメント表
■開催日程
3/5〜3/15
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦は広島サンプラザホールで開催
・優勝者の飯伏はIWGPヘビー級王座挑戦権を選択
■動画
1回戦&2回戦ダイジェスト
第12回(2016年)優勝:内藤哲也
■優勝
内藤哲也
■準優勝
後藤洋央紀
■出場選手
棚橋弘至、バッドラック・ファレ、天山広吉、マイケル・エルガン、真壁刀義、タマ・トンガ、永田裕志、後藤洋央紀、本間朋晃、小島聡、矢野通、高橋裕二郎、石井智宏、EVIL、YOSHI-HASHI、内藤哲也
■トーナメント表
■開催日程
3/3〜3/12
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦は新青森県総合運動公園マエダアリーナで開催
・優勝者の内藤はIWGPヘビー級王座への挑戦を表明
■動画
準決勝&優勝決定戦オープニングV
第13回(2017年)優勝:柴田勝頼
■優勝
柴田勝頼
■準優勝
バッドラック・ファレ
■出場選手
棚橋弘至、EVIL、永田裕志、タンガ・ロア、マイケル・エルガン、バッドラック・ファレ、矢野通、タマ・トンガ、柴田勝頼、鈴木みのる、ジュース・ロビンソン、高橋裕二郎、石井智宏、ケニー・オメガ、YOSHI - HASHI 、SANADA
■トーナメント表
■開催日程
3/11〜3/20
■主なトピック
・ヘビー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦はアオーレ長岡で開催
・優勝者の柴田はIWGPヘビー級王座挑戦権を選択
■動画
オープニングV
第14回(2018年)優勝:ザック・セイバーJr.
■優勝
ザック・セイバーJr.
■準優勝
棚橋弘至
■出場選手
マイケル・エルガン、石井智宏、ジュース・ロビンソン、高橋裕二郎、棚橋弘至、タイチ、バッドラック・ファレ、ランス・アーチャー 、YOSHI - HASHI、飯伏幸太、内藤哲也、ザック・セイバーJr.、矢野通、デイビーボーイ・スミスJr.、チャッキーT、SANADA
■トーナメント表
■開催日程
3/9〜3/21
■主なトピック
・へビュー級選手16名によるトーナメント戦
・決勝戦は前年に続きアオーレ長岡で開催
・優勝者のザックはIWGPヘビー級王座挑戦権を選択
第15回(2019年)優勝:オカダ・カズチカ
■優勝
オカダ・カズチカ
■準優勝
SANADA
■出場選手
永田裕志、石井智宏、本間朋晃、タイチ、中西学、YOSHI - HASHI、ジュース・ロビンソン、チェーズ・オーエンズ、オカダ・カズチカ、マイケル・エルガン、マイキー・ニコルス、ヒクレオ、ウィル・オスプレイ、バッドラック・ファレ、トーア・ヘナーレ、ランス・アーチャー 、棚橋弘至、海野翔太、天山広吉、田口隆祐、飯伏幸太、内藤哲也、EVIL、ザック・セイバーJr.、真壁刀義、コルト・カバナ、矢野通、デイビーボーイ・スミスJr.、小島聡、鈴木みのる、後藤洋央紀、SANADA
■トーナメント表
■開催日程
3/8〜3/24
■主なトピック
・史上最多32選手によるトーナメント戦
・決勝戦は3年連続アオーレ長岡で開催
・5大会続いた王座選択制を廃止し、IWGPヘビー級王座挑戦権に一本化
・オカダは6年ぶり2度目の優勝
第16回(2020年)優勝:?
■優勝
?
■準優勝
?
■出場選手
真壁刀義、辻陽太、石井智宏、エル・デスペラード、矢野通、邪道、本間朋晃、オカダ・カズチカ、外道、永田裕志、鈴木みのる、上村優也、金丸義信、ゲイブリエル・キッド、石森太二、棚橋弘至、タイチ、飯伏幸太、ザック・セイバーJr.、田口隆祐、SANADA、SHO、鷹木信悟、天山広吉、YOSHI-HASHI、YOH、BUSHI、小島聡、EVIL、後藤洋央紀、高橋裕二郎
■トーナメント表
■開催日程
6/16〜7/11
■主なトピック
・11年ぶりにジュニアヘビー級選手も参戦しての開催
・コロナ禍の影響で多くの外国人選手が来日出来ず、例年より日本人の割合が多い
・決勝戦以外は異例の無観客開催
・3月開催の予定だったが、コロナ禍の影響で6,7月にスライド開催
・決勝戦は大阪城ホールで開催
ニュージャパンカップの歴史動画
最後に2005〜2017年の優勝決定戦ダイジェストの動画を見つけたので、併せて観てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=nLHnpLdU5gM