寒い季節は屋外は当然寒いですが、室内は暖房で温かいです。
しかし、ヒートテックを着ることでこの温度差が問題になる場合があります。
そのため、温度差で急激に暑くなって汗臭さが気になる方は少なくないでしょう。
実は、その汗臭いニオイの原因は、ヒートテックの特殊な生地にあるかもしれません。
そこで、本記事ではヒートテックが汗臭くなる原因と、その対策方法についてお伝えします。
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ヒートテックが汗臭くなる原因

ヒートテックが汗臭くなる主な原因は、化学繊維であると考えられます。
化学繊維で作られていると、以下の要素を引き起こします。
【原因①】皮脂汚れが吸着しやすい
化学繊維は、コットンなどの天然繊維より皮脂を吸着しやすい性質を持っています。
ヒートテックは、アクリルやポリエステルなどの化学繊維で作られています。
それらの原料は、石油が由来になっています。
石油由来の繊維は、水と油の関係のように、油を吸収しつつ水を弾く性質があります。
そのため、洗濯をしても生地についた皮脂汚れがなかなか落ちにくい特徴があります。
つまり、ヒートテックの生地には皮脂のみが残りやすいのです。
生地内に残った皮脂は、酸化や菌の増殖を招きます。
すると、それがニオイの原因となります。
とりわけ、汗をかきやすい脇は臭くなるケースが多いのです。
【原因②】蒸れやすい
蒸れによるニオイも、汗臭い原因の1つです。
それは、ヒートテックの生地に採用されている吸湿発熱繊維が影響しています。
吸湿発熱繊維は、湿気や汗を吸収し、それを熱に変える特性を持っています。
そのため、通常の生地よりも湿気を取り込む傾向にあります。
その状態が、蒸れを助長させるのです。
蒸れは、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。
その結果、汗臭いニオイが発生しやすくなるのです。
また、重ね着も蒸れを助長させます。
服を重ねることで通気性が悪くなるためです。
汗臭いニオイではない独特のニオイは何?
ヒートテックには汗臭いだけでなく、言い表しにくい独特なニオイがするケースがあります。
特に新品の場合、その独特なニオイがします。
独特のニオイは、石油由来のものだと考えられます。
ただし、洗濯をすればそのニオイは消えることが多いです。
ヒートテックの汗臭いニオイの対策方法

では、ヒートテックの汗臭いニオイはどのように対策を行えばよいのでしょうか。
その対策方法を以下で紹介します。
【対策➀】酸素系漂白剤を利用して洗濯する(オキシ漬け)
酸素系漂白剤を利用して、繊維に残った汗臭いニオイの元である皮脂汚れを落とすことができます。
ここでは、皮脂汚れを取り除く洗濯方法を紹介します。
まず、次の2つの洗剤を用意してください。
その上で、以下の手順で洗濯を行います。
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①容器に40度以上のお湯を入れる ②お湯に酸素系漂白剤を加える ③ヒートテックを入れて、約30分間つけ置きする ④つけ置きを終えたヒートテックを洗濯機に入れ、弱アルカリ性の粉末洗剤で洗濯する ⑤干す |
以上が酸素系漂白剤を使用した洗濯手順です。
代表的な酸素系漂白剤の1つがオキシクリーンです。
そのことから、以上の洗濯方法は「オキシ漬け」と呼ばれています。
また、ヒートテックの汗臭いニオイに悩む方々の中には、脇汗によって脇部分が白くなる汗染みを気にする方もいるようです。
汗染みは、汗の中に含まれる塩分が乾燥して結晶化したものです。
そんな汗染みの除去にも、「オキシ漬け」が効果的です。
【対策②】衣類用消臭スプレーを利用する
汗臭いニオイには、消臭・抗菌効果がある衣類用消臭スプレーが効果的です。
ニオイのする箇所にスプレーをするだけで、効果が期待できます。
おすすめの衣類用消臭スプレーは、ヌーラ(NULLA)
です。
ヌーラは、急速イオン消臭でニオイを無臭化します。
この特殊な消臭効果は、ニオイの原因物質を素早く分解することで実現されます。
【対策➂】制汗剤を利用する
制汗剤の利用も、ヒートテックの汗臭いニオイを防ぐ対策方法になります。
制汗剤は、汗腺の働きを一時的に抑制するため、汗の量を減らす効果があります。
ですので、ヒートテックが汗臭くなることを事前に防ぐことが期待できます。
【対策④】脇汗パットをつける
脇汗が気になる方におすすめなのが、脇汗パットを使った対策です。
脇汗が多いと、ヒートテックは汗を完全に吸収しきれません。
その結果、脇が湿ったままになり雑菌が繁殖しやすくなるのです。
この状態は、ニオイの発生を招くおそれがあります。
そこで、脇汗パッドを挿入することで汗を吸収し、ニオイの発生を防ぐことが期待できます。
【対策⑤】綿100%の冬用インナーに代える
綿100%の冬用インナーを着用すると、ニオイを抑えることが期待できます。
綿は優れた吸水性と吸湿性を持っているため、蒸れにくく、通気性も良好です。
そのため、蒸れによる汗臭いニオイを防ぐ効果を期待できます。
【対策⑥】生活習慣を改善する
生活習慣の改善も、ヒートテックの汗臭いニオイを防ぐ対策になります。
例えば、運動や半身浴などで汗をかくことが挙げられます。
近年はエアコンの普及や運動不足などで、汗をかく機会が減っています。
汗をかかないと汗腺が衰えます。
すると、ニオイの元となるアンモニアや、雑菌のエサとなる乳酸などの成分を多く含んだ濃度の高い汗をかきやすくなるのです。
それにより、汗臭いニオイが発生しやすくなります。
ですので、定期的な運動や半身浴で汗をかいて汗腺を刺激するとよいでしょう。
そうすることで、成分を多く含んだ濃度の高い汗をかくことを防ぎ、ニオイを抑制できます。
また、腸内環境の改善も効果的です。
ヒートテックを着た際の玉ねぎのようなニオイがする場合、腸内環境の悪化が影響していると言われています。
腸内環境の改善は、キノコや海藻などの食物繊維を豊富に含む食品を摂取するなどが挙げられます。
ヒートテックを着た際のワキガのニオイ
ヒートテックを着ると、ワキガでもないにも関わらず、そのようなニオイがする方がいるようです。
僕も同様の経験があります。
既述の通り、ヒートテックの生地は皮脂が残りやすいです。
皮脂は酸化したり菌の増殖を促進するなど、ニオイの原因になります。
ですので、普段臭くない人がそれをワキガのニオイだと勘違いすることがあるのかもしれません。
ニオイが気になる方におすすめなのは、「ラポマイン」というワキガ用としても使用されているクリームです。
朝夜、両脇に「ラボマイン」を塗ることで気になるニオイのケアができます。
また、自分がワキガかどうかが気になる方には、「odorate AP」というワキガ検査キットがおすすめです。
このキットを使うことで、ワキガのニオイかどうかを確かめることができます。
「odorate AP」は、配送されたTシャツを24時間着用し、返送するだけで手軽にニオイのチェックができます。