元々はユニクロの低価格帯ブランドとして2006年に立ち上げられたGU。
立ち上げ当初は、”安かろう悪かろう”という言葉がピッタリで、
安価で粗悪の商品が平然と売られていました。
生地が薄く洗濯をすればすぐ伸びてしまうなど、目も当てられないほどでした。
あれから12年。
GUは改良に改良を重ね、スタート時のコンセプトにあった「ユニクロより低価格」を維持した上で、
品質はユニクロに引けを取らないくらい格段にアップしています。
"guの品質が悪い"のは昔の話なのです。
そこで本記事では、
GUとユニクロが販売している定番アイテムのTシャツ・靴下・ボクサーパンツから見た
それぞれの「品質」「デザイン性」「値段」を比較していきたいと思います。
品質の違い
はじめに品質の違いについてみていきましょう。
10年近く前は、ユニクロとguでは次のように品質の違いが明白でした。
生地 | 耐久性 | |
ユニクロ | しっかりしている | 洗濯してもほとんど伸びたり縮んだりしない |
gu | 薄くペラペラしている | 洗濯すると伸びてヨレヨレになる 数回洗濯するとで謎に穴が空く |
僕も昔、靴下とTシャツをguで買ったことがありました。
生地はペラペラで、洗濯するとヨレヨレになって穴が空くというヒドい目に遭ったので
しばらく、guで買い物するのを控えていました。
しかし、2012年に新宿ビックロ(ビックカメラとユニクロの複合施設)にguがオープンをしたのを機会に
久しぶりに買い物をしてみました。
すると、下記のようにguの品質は上がっています。
■生地
ペラペラ感はなくしっかりとした生地になった
■耐久性
洗濯しても伸びてヨレヨレにならない
洗濯で穴が空かなくなった
つまり、”安かろう悪かろう”だったguの品質は、ユニクロとほとんど差がないくらいに上がったのです。
デザイン性の違い
続いてデザイン性の違いについて触れていきます。
10年ほど前のguは、ユニクロよりもダサい商品が陳列されていました。
「品質も悪ければデザインもダサい」というヒドい状態でした。
ですが、最近ではユニクロより洗練されたオシャレなデザインになっています。
靴下のラインナップを見ただけでも洗練されてるのがわかります。
ユニクロは定番の色や柄を中心に販売されているのに対し、
GUは定番だけでなく様々も柄が種類豊富に取り揃えられているのが分かるでしょう。
以前はユニクロで靴下を買っていた僕も、
今ではguでも靴下を買うようになりました。
価格の違い
最後に価格の違いを見てみましょう。
定番アイテムのTシャツ・靴下・ボクサーパンツは下記のように値段が異なります。
クルーネックTシャツ(3枚組) | 靴下 | ボクサーパンツ | |
ユニクロ | 990円 | 390円 | 590円 |
gu | 990円 | 290円 | 490円 |
Tシャツは一緒の値段ですが、靴下とボクサーパンツはguの方が100円お得になっています。
品質向上に比例するかたちで、GUの商品の値段は少し上がっています。
それでもユニクロより若干安いですね。
ユニクロとguどっちで買い物をした方がよい?
さて、「品質」と「値段」に差がなくなってきた今、
ユニクロとguどちらで買い物をすればよいのでしょうか。
オシャレにこだわりがある方は
デザイン性に富んでいて若干安いGUで買い物した方がよいでしょう。
他方で、そこまでオシャレにこだわりがない方はユニクロで問題ないでしょう。
また、店舗数を比較すると『ユニクロ831店舗に対してguは372店舗(2017年8月期)』(『https://www.fastretailing.com/jp/ir/financial/outlets.html』)と
まだまだguの方が少ないため、
ユニクロでの買い物を余儀なくされる方が多いかもしれません。
そのような方は普段はユニクロに行って
遠出する際はguで買い物をするという選択肢をとってみてもいいでしょう。
GUの商品はユニクロに比べ小さめに出来ている
但し、普段ユニクロで買い物をしている方は、留意しなければならない点があります。
それはGUの方が小さめに出来ているという点です。
これは、年配層をターゲットにしているユニクロがポッコリお腹の方に配慮して
サイズ感を大きくしているのが影響していると考えられます。
GUは若者をターゲットにしているため、
そのような点は考慮せず一般的なサイズ感で出来ています。
ですので、初めてGUで買い物をする方は
必ず試着してサイズ感を確認するか、ユニクロで購入しているサイズより1サイズ上のものを買った方がよいでしょう。
終わりに
なぜ粗悪だったguが、ユニクロより低価格で同等の品質、そしてデザイン性に富んだラインナップを実現出来たのでしょうか。
調べてみたところこんな対策をとっているようです。
ジーユー guは、まあまあの品質でオシャレな服を安く、流行の衣料を、毎週少量ずつ投入する。短期間とは、約2週間程度で、これで売り切るぞ!というのが、ジーユー guの方針になったということだ。
引用元:http://uniqlogu.columio.net/article/2222.html
売り切って無駄なコストが出ないようにしているからこそ
安くて品質のよい商品を実現出来ているということが分かりました。
ただ、ここまで実現出来たのはユニクロでの経験が根底にあったからでしょう。
「変化をしてきたGU」と「以前と変わらぬユニクロ」。
次はGUでの経験を生かして
ユニクロを飛躍させる番なのではないでしょうか。