なつぽいとドロドロの感情が渦巻く「金網マッチ」を制し、ベルト戦線外でも十分な存在感を放つ中野たむ。
そんな試合のインパクトに反して、たむの入場曲はとてもメロウで、それがまた印象的です。
初めて聴いた時は、なんてパンチのない楽曲だなと思ったこともありました。
しかし、激戦の後に流れるこの優しい曲調がクセになり、いつの間にか好きになっている自分がいました。
さて、この中野たむの入場曲「Twilight Dream」は一体誰が歌っているのでしょうか?
入場曲は中野たむが歌っている
中野たむの入場曲「Twilight Dream」は、中野たむ本人が歌っています。
歌詞も、たむ自身が書いています。
作曲を担当したのは、プロレスラーの入場曲を数多く手掛ける永町一樹です。
入場曲の歌詞に込めた想いを考察
入場曲「Twilight Dream」の歌詞を見ると、抽象的な表現が目立ち言っていることが不明瞭です。
ですが、ある日たむは、歌詞について以下のようにツイートしています。
そうだよ。
たむの入場曲はね、岩谷麻優の歌なの。 pic.twitter.com/chyAAjtGym
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
岩谷麻優に対する何を歌詞に込めたのでしょうか。
2021年10月9月、大阪城ホールで行われたワンダー・オブ・スターダム戦。
チャンピオンのたむに、岩谷が挑戦をしました。
その数日前、たむは岩谷への想いを複数に渡ってツイートしています。
何にもなくなって、何にもできないたむに、いつもキラッキラの笑顔で手を差しのべてくれた。私のヒーローだった。 pic.twitter.com/4fUZ1c7b4L
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
迷惑ばっかりかけてる私になんでそんなに優しくしてくれるのか全然解らなかったけど、彼女に恩返しするまでは、絶対にプロレスは辞められないってその時思ったんだ。
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
まゆさきのベルトにキッドと挑戦したけど惨敗。嫉妬と悔しさで大泣きした。でもその時リングで私だけに言ってくれた「大丈夫。次は絶対一緒に巻こうね。」 pic.twitter.com/NMQ8i5M5dL
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
アーティストの防衛戦の途中、たむのプランチャが誤爆したせいで、岩谷麻優に欠場させる程の大怪我を負わせてしまった。それなのに「怪我は誰にでもあるから気にせんでいい。」そう言って、岩谷麻優に決まっていたゴッデスへの挑戦権をたむに託してくれた。「大丈夫。たむちゃんなら出来るよ。」って。
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
岩谷がいないと何も出来ない癖にっていつの間にか言われなくなったけど、2番手っていうレッテルは拭えなかった。それに、岩谷麻優はたむに傍にいて欲しいって言うわりに、パートナーにはいつも選んでくれなかった。彼女の1番傍にいる為には、彼女と同じ目線に立たなきゃいけないって、必死にもがいた。
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
だったのに、何でかわかんないけどSTARSに居られなくなった。どうしてこうなったのか。岩谷麻優に詰められた。どういうつもりなの?どうしたいの?って。断腸の思いで決断した。対角から超えるしかないのかって。
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
この先、聖なる白い王者としてたむロードを築いて行く為には、もういい加減、この呪いを解かなきゃいけない。
岩谷麻優を、めちゃくちゃに、ぶっ壊す。
私の手で。— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) October 6, 2021
以上のツイートを見ると、歌詞の意味が一気に分かるようになります。
同時に、コズエンを結成してSTARSを脱退した真相も明らかになりました。
つまり、たむは、岩谷と物理的に傍にいるのではなく、目線的に傍にいるためにSTARS内にコズエンを結成したのです。
そして、コズエンのリーダーとして、元東京女子プロレスの白川美奈とウナギ・サヤカを招き入れました。
しかし、岩谷の目に、たむのその勝手な行動がSTARSに対する反逆行為に見えたのです。
たむは、コズエンをSTARS内のユニットではなく、独立したユニットにすることを決意します。
そして現在、たむと岩谷はお互いユニットのリーダーであるため、対角線上に立っています。
しかしそれは、同じ目線に立っていることを意味します。
「私は今でも岩谷麻優と心では繋がっているよ」という気持ちを、「Twilight Dream」の歌詞を通して伝えたかったのではないでしょうか。
歌詞の最後にある「誓うんだ 左の手に キミがくれたIdentity STARDOM DREAM」が、それを物語っています。
【次回予告】
次回は、スターダムの星輝ありさの入場曲についてお伝えします。