「なで肩の男は何を着ても貧相でダサく見えてしまう」
これは、僕がアパレル販売員として働いていた頃に、メンズのお客さんから頻繁に聞く悩みでした。
肩や鎖骨のラインが下がり華奢な印象を与えるなで肩は、弱々しいイメージを与えます。
男らしさをアピールする際には妨げになる場合があるのです。
そこで今回は、メンズのなで肩体型をカバーするアイテムを紹介します。
なで肩にオススメのファッションアイテム
なで肩の方のファッションポイントは、肩にボリュームの出すことです。
肩のボリュームを出すのにオススメのファッションアイテムは、以下の4つです。
【オススメ①】フーディー・パーカー
なで肩の方は、肩のラインが首元から肩先に向かって傾斜になっています。
そのため、肩回りが寂しく華奢なイメージが与えてしまうのです。
傾斜になっているラインをぼかすと華奢なイメージを払拭することが出来ます。
そこで、オススメなのがフ―ディーやパーカーです。
フ―ディーやパーカーについているフードが、傾斜の肩ラインをぼかす効果があります。
オススメのコーディネートは、濃色のアウターに淡色のフ―ディーやパーカーを合わせることです。
淡色は膨張色に分類されます。
ですので、淡色のフーディー・パーカーには大きなぼかし効果があるのです。
そこに、引き締め効果がある濃色のアウターを合わせると、淡色のフーディー・パーカーに、さらなるぼかし効果を期待出来ます。
【オススメ②】ショールカラーのカーディガン
画像引用元:https://fashion.dmkt-sp.jp/product/detail/id_502437588
なで肩のメンズファッションには、ショールカラーのカーディガンもおすすめです。
ショールカラーとは、ショール(肩掛け)をかけた時のような形の襟のことを指します。
ショールカラーには、首回りに視線を集める効果があります。
そのため、なで肩をカバーする視覚効果があるのです。
【オススメ③】ダウンジャケット・ダウンベスト
ダウンジャケットは、上半身全体にボリュームが出るのでなで肩もカバー出来ます。
フード付きであれば、さらになで肩が目立たくなります。
また、ダウンベストもオススメです。
肩にボリュームが出るので、なで肩をカバーする視覚効果は大きいです。
ダウンジャケットとダウンベストは、いずれも中綿を使用したタイプがオススメです。
それは、ダウンやフェザーより中綿を使用したタイプのダウンジャケット・ダウンベストの方がボリュームがあるためです。
【オススメ④】エポレット付きアウター
画像引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/waiper/wip-19082306.html
エポレット付きアウターの着用もなで肩をカバー出来ます。
エポレットとは、肩章のことを指します。
エポレットが肩にボリュームを出し、なで肩をカバーする効果があるのです。
MA-1やM-65、モッズコートなどのミリタリー系アウターにエポレットが付いているケースが多いです。
なで肩にオススメの夏服アイテム
これまで紹介したアイテムは全てアウターです。
それは、アウターの方がなで肩をカバーしやすいためです。
では、アウターを着ない夏の時期には、どのようになで肩をカバーすればいいのでしょうか。
アウターでなくても、なで肩をカバーする方法があります。
夏には、以下の6アイテムがオススメです。
【夏服①】小さい襟のシャツ
画像引用元:https://mensnonhen.com/katahaba-semai
傾斜度をなくすだけでなく、肩幅を広く見せることでも、なで肩の華奢な印象を解消させる効果があります。
肩幅が広く見えるアイテムは、小さい襟のシャツです。
襟が小さいと肩幅が相対的に広く見える効果があるのです。
襟が小さめのシャツはコチラからご覧になれます。
また、襟がないノーカラーシャツもオススメです。
【夏服②】ボートネックのTシャツ
ボートネックのTシャツは、なで肩をカバーする視覚効果があります。
ボートネックとは、船(ボート)の底のように広く浅いカーブを描いた襟ぐりのことを指します。
上記画像のTシャツがボートネックに該当します。
ボートネックのTシャツを着ると、首元と肩先の距離が長く見えます。
そのため、肩幅が広く見え、なで肩をカバーする視覚効果があるのです。
【夏服③】ボーダー柄のシャツ・Tシャツ
ボーダーシャツは横のラインを強調する効果があります。
ですので、なで肩の人には華奢なイメージをカバーする効果があるのでオススメです。
【夏服④】ベスト・ジレ
画像引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/spu/spu171473.html
肩と腕を分けるベストは、目の錯覚で肩幅を広く見えます。
ベスト・ジレを着ることによる着膨れが、なで肩の華奢なイメージにボリュームを持たせる効果があります。
【夏服⑤】肩ヨークデザインのシャツ
画像引用元:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e393908495
肩ヨークデザインのシャツもオススメです。
ヨークとは、切り替え布のことを指します。
肩ヨークデザインのシャツは、肩部分の布が切り替わっており、色柄が他と異なります。
肩ヨークのデザインがあることで、なで肩が目立ちにくくなる視覚効果があるのです。
【夏服⑥】肩パット付きアイテム
なで肩の特徴である傾斜の肩ラインを、物理的に平行にする方法があります。
それは、肩パッドを入れることです。
肩パッドといえば、1980年代中盤から1990年代初頭にかけて流行した肩パッド入りジャケットを思い浮かべる方がいるでしょう。
あれから約30年。
現在は、肩パッド入りのTシャツやポロシャツなどが販売されています。
それらを着て、物理的になで肩を解消する手法もオススメです。
肩パッド付きのアイテムはコチラからご覧になれます。
なで肩にNGのファッションアイテム
以上では、なで肩をカバーするアイテムを紹介してきましたが、ここからは、なで肩にNGのファッションアイテムを紹介します。
【NG①】大きい襟のシャツ
大きい襟のシャツはNGです。
大きい襟のシャツを着ると、相対的に肩幅が小さく見えます。
すると、なで肩が際立ちます。
ですので、大きい襟のシャツは避けましょう。
【NG②】ラグランスリーブ
ラグランスリーブのアイテムもNGです。
ラグランスリーブとは、襟ぐりから肘の近くにかけて切り替えが入っている袖のことを指します。
ラグランススリープは、肩のラインをぼかす視覚効果があります。
それは、より華奢な印象を与えるのです。
【NG③】ストライプ柄
画像引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/lookume/llyt1452.html?mode=pc#
ストライプ柄はNGです。
ストライプは縦の線を強調するので、なで肩の傾斜をより強調します。
そのため、なで肩の華奢な印象に拍車がかかるのです。
【NG④】タートルネック
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/Ra-Do-%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB-%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B07CY18PB1
タートルネックは首から肩にかけてのラインが強調されます。
そのため、なで肩も強調されるのでNGです。
しかし、それでもタートルネックを着たい方もいるでしょう。
そのような方は、ダウンジャケットやショールカラーなどのなで肩をカバー出来るアイテムを羽織りましょう。
なで肩で首長い方のオススメのメンズファッション
次いで、なで肩で首が長い方にオススメのメンズファッションアイテムを春夏と秋冬に分けてお伝えします。
春夏は、ボートネックのTシャツがオススメです。
首の長い印象を軽減し、かつなで肩もカバー出来ます。
なで肩で首が長い方には、ボートネックのTシャツは一石二鳥のアイテムなのです。
秋冬は、タートルネックにショールカラーのカーディガンやダウンジャケットなどを合わせるコーディネートがオススメです。
タートルネックは首の長さをカバー出来ます。
ただし、前述の通りタートルネック単体ではなで肩を際立ててしまいます。
ですので、それらにショールカラーのカーディガンやダウンジャケットなどを合わせることで、首の長さとなで肩の両方もカバー出来ます。
なで肩とビッグシルエットファッション
画像引用元:https://fashion-basics.com/mens-big-silhouette-cordinate11-23795
近年、ビッグシルエットがトレンドになっています。
なで肩は、ビッグシルエットファッションに向いている体型なのです。
なで肩の特徴である華奢なラインを活かすことで、ビッグシルエットファッションのよさが引き出せられます。
なで肩と対称的ないかり肩・肩幅広い人が着ると、オーバーサイズの服を着てもオーバーサイズ感が出ません。
ビッグシルエットファッションは、なで肩体型の方の特権と言えるでしょう。
まとめ
男性にとってなで肩は、マイナスに捉えられる傾向にある体型です。
そのため、本記事ではなで肩を隠すファッションをお伝えしました。
それに加え、逆転の発想でなで肩体型を利用したビッグシルエットファッションについてもお伝えしました。
なで肩を隠すカバーすることも一案ですが、なで肩を利用するのもファッションの楽しむ1つの方法です。
どちらも試してみてはいかがでしょうか。