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スターダストジーニアスだった内藤哲也がカリスマになったワケ

2016年10月28日

内藤哲也

新たなカリスマが誕生した。

新日本プロレス9・25神戸大会で第15代IWGPインターコンチネンタル王者に輝いた内藤哲也である。

 

観客のとってのカリスマになった

ロスインゴベルナブレス・デハポン

現在、内藤はロスインゴベルナブレス・デハポン(Los Ingobernables de Japon)のリーダーである。

どこの会場でも、内藤が出てきた瞬間大歓声が上がる。特に両国での人気はすごい!

なぜここまで内藤がカリスマ化してきたのか、それは内藤の生き様が大きな要因になっていると思う。

内藤は試合中いつも反則をするし、リング内外関わらず、やりたい事はやる、言いたいことは言うという傍若無人な振る舞いをする。

しかもその言動の全てが的を得ている。

時には会社に対して、時にはオーナーにさえも盾を突くの事がある。

それに対して観客は「もっとやれー!」と言わんばかりの大歓声を送るのである。

まるで、会社で言いたい事も言えない自分を内藤に重ねて見ているかのように。

今までのプロレスだったら大ブーイングが起こるはずなのに、大歓声が送られるという地場の逆転が起きているのである。

自分が出来ないことを内藤がやってくれる、だから内藤は観客にとってのカリスマになったのである。

 

過去の内藤は、つまらないレスラーだった

内藤哲也

しかし内藤は以前はこんなレスラーでは無かった。

"スターダストジーニアス"と呼ばれ、身体能力は抜群でキレイなプロレスをやる正にエリートであった。

スターダストには、「夜空に輝く無数の星=キラキラと輝いて綺麗な光景」という意味が込められています。

つまり、かつての内藤は”キラキラと輝く天才”だった。

その名の通り、2012年にはG1も優勝した。

しかし観客は、そつなくこなし、順調にG1までも優勝してしまった内藤に対して物足りなさを感じていた。

僕もそれを感じていた、内藤の試合はキレイだけどつまらない、何も感じないのである。

いつしか内藤に対してブーイングが送られるようになった。

動き一つ一つに対して大ブーイングが起きてしまったのである。

内藤本人はなぜブーイングが起こるのか分からず、答えが見つかることなく長い間苦しんだ。

 

"らしさ"を発揮した内藤

ロスインゴベルナブレス

そんな内藤に転機が訪れたのが2015年のメキシコ遠征でのロスインゴベルナブレスとの出会いであった。

そこで感じた「メキシコの自由の風」に感化され、もっと自由でいいんだ!と気付いたのである。

心のどこかで「こうあるべき、こう見られたい」という枠の中で生きていることに気付いたのである。

それから、日本に帰ってからの内藤は別人であった。

言いたい事を言い、やりたい事をやり、「自分」というものを解放し"内藤らしさ"を発揮したのである。

初めはブーイングが起きていたのだが、一切ブレないその姿勢がいつしか歓声に変わり、

今のカリスマ化に繋がったのである!

 

インターコンチネンタルのベルトを持った"カリスマ内藤"がこの先どこに向かうのか楽しみで仕方がない!

 

【次回予告】

次は、プロレスリングNOAHの未来のついてお伝えします。

https://kadrhosh.com/noah-future/

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かめたく

ファッションとプロレスをこよなく愛する元アパレル店員。独自理論に基づいた着こなし術や人気ファッションアイテムの体験記。また、マニアックな視点から捉えたプロレスの魅力をお伝えします。

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