”「オカダ・カズチカVS宮原健斗」のIWGP戦実現?”
なぜ僕がタイトルにこれを入れたのか。
それは、ここ最近の全日本プロレスとの関係から、新日本プロレスが描く未来図に「オカダ・カズチカVS宮原健斗」のIWGP戦が見えたからです。
「新日本プロレスに関しては時が来たら言いますよ」
ことの始まりは、今年の4月。全日本プロレスが毎年開催するチャンピオンカーニバル開幕前のことでした。
週刊プロレスのインタビューにて、全日本プロレスの秋山社長が「今年のチャンピオンカーニバルは、試合内容もメンバーもG1に勝つんじゃないか」と豪語したのです。
後日、週刊プロレスは、宮原健斗に秋山社長の豪語コメントに対しての意見を求めました。
すると宮原は、
「それは見てる人間が判断すればいいこと。僕は新日本プロレスに関しては”時”がきたら言いますよ。今は言わないです。」
と明言を避けたのです。
全日本プロレスは武藤敬司の社長辞任以降、新日本プロレスとの関係を絶っています。
そんな中、秋山がなぜチャンピオンカーニバルとG1を比較する発言をし、
ましてや新日本プロレスと縁もゆかりもない宮原が、なぜ「新日本プロレスに関しては”時”が来たら言いますよ。」と発言したのか。
4月の時点では、僕の目には何も見えませんでした。
新日と全日の交流戦再開
しかし、あることがキッカケで、新日本プロレスが描く未来図が見えたのです。
そのあることとは…
そう、新日本プロレスと全日本プロレスの交流再開です。
6月の「LION'S GATE」に青柳優馬、岩元煌史など全日本プロレスの若手選手参戦。
7月には、全日本プロレスの若手主体興行「GROWIN' UP」に岡倫之と北村克哉が参戦。
【GROWIN' UP試合後コメント】
https://www.youtube.com/watch?v=Co9RdR509lg
ここまでは若手のみの交流でした。
しかし、新日本プロレスから若手以外の選手が全日本プロレスに参戦を始めます。
8月の全日本プロレス両国国技館大会には小島聡とタイチが名を連ねました。
さらには、9月から開幕をしている全日本プロレス王道トーナメントのヨシタツが出場。
【王道トーナメント1回戦後:ヨシタツのバックステージコメント】
https://www.youtube.com/watch?v=oBKOLvNQZo8
新日本プロレスと全日本プロレスの交流は本格化してきました。
新日本プロレスとNOAH
さて、このような流れどこかで記憶にないでしょうか。
直近では新日本プロレスとNOAHの交流が記憶に新しいでしょう。
2008年、若手だった「NO LIMIT」の内藤哲也と裕次郎(現・高橋裕二郎)がNOAHに参戦。
2013年には永田裕志と小島聡がNOAHのグローバルリーグ参戦する等、新日本プロレスでの活躍に陰りが出ていた選手たちがNOAHに参戦をしていました。
今の新日本プロレスと全日本プロレスの関係はここまでの流れと類似してると言えるでしょう。
「内藤哲也と裕次郎のNOAH参戦」=「岡倫之と北村克哉の全日本プロレス参戦」
「永田裕志と小島聡のNOAH参戦」=「小島聡とヨシタツの全日本プロレス参戦」
ただし、新日本プロレスとNOAHの交流はこれ以降も続きました。
2015年以降は、邪道扮するキャプテンノアのレギュラー参戦、鈴木軍による方舟支配、救世主矢野通の登場等、新日本プロレスの選手が続々とNOAHへ参戦を果たしました。
一時期は参戦選手の半数が新日本プロレスの選手になるまでに交流は盛んになりました。
それだけでなく、2016年にはNOAHのメイン選手である丸藤正道と中嶋勝彦がG1出場。
さらに丸藤のIWGP挑戦。それらを経て、新日本プロレスとNOAHの対抗戦も始まりました。
そんな最中、業績悪化によりNOAHはエストビー社に事業譲渡をしました。
対抗戦の本格化が期待されていたにも関わらず、
皮肉にも新日本プロレスとNOAHは関係凍結という幕切れを迎えたのでした。
プロレス業界全体を盛り上げたい
しかし、NOAHとの関係から、
新日本プロレスは決してプロレス業界を一人占めしたいという意図か感じられず、「業界全体を盛り上がたい」という意向が見て取れます。
プロレス業界を盛り上げるためのNOAHとの交流だったのでしょう。
現に、NOAHの内田会長は新日本プロレスと業務提携関係にあったことを最近明かしていました。
NOAHとの交流が途絶えた今、
新日本プロレスが「業界全体を盛り上がたい」という意向の実現に向け見つけた交流先が全日本プロレスなのかもしれません。
となれば、全日本プロレスとの今後の流れは、かつての新日本プロレスとNOAHの関係になる可能性も考えられます。
仮にそうなるなら、NOAHのメイン選手である丸藤がG1参戦を経てIWGP戦を果たしたように、
現在の全日本プロレスの顔であり三冠王者の宮原健斗がG1そしてIWGP挑戦も十分考えられるでしょう。
最後に
最近の新日本プロレスと全日本プロレスの交流から、
僕には遠くない将来「オカダ・カズチカVS宮原健斗」のIWGP戦という、
新日本プロレスが描く未来図が見えたのです。
そして、宮原が明言を避けた「新日本プロレスに関しては”時”がきたら言いますよ。」のその”時”とは、G1参戦のことを指しているのではないでしょうか。
その”時”がくることを僕は期待して止みません。