郊外を中心に全国展開されている「しまむら」
昔はダサいイメージが強く、オシャレに興味がない主婦などが行く場所、というイメージがありました。
しかし現在、しまむらのイメージが一新されています。
アニメやキャラクター、若者に人気のインフルエンサーなどと多くのコラボ商品を販売しています。
若者の購買意欲を掻き立てる多くの施策が功を奏してか、コロナ禍でアパレル業界が不振に喘いでいる中、しまむらは以下の通り売上と経営利益を伸ばしています。
売上高 | 経営利益 | |
2019年 | 5,219億円 | 238億円 |
2020年 | 5,426億円 | 394億円 |
2021年 | 5,836億円 | 505億円 |
参照元:https://gyokai-search.com/kigyou/shimamura.html
そんな好調なしまむらでは、年間を通して値下げが実施されています。
しまむらで買い物をする方は、出来るだけ安く購入したい、と考えている方は少なくないのではないでしょうか。
今回は、しまむらが値下げするタイミングを中心に、お得に買い物ができるようになる知識を詰め込んでいきます。
しまむらの値下げの種類
しまむらには、大きく分けて2種類の値下げがあります。
それは、「セール価格」と「処分価格」です。
セール価格
「セール価格」とは、セール期間に合わせて設定される値下げ価格のことを指します。
セール期間を過ぎると、定価に戻るケースがあります。
処分価格
「処分価格」とは、処分することを目的に設定された値下げ価格のことを指します。
そのため、セール価格より安い価格設定になっています。
「処分価格」の商品は、売れ残れば売れ残るほど、値下げされていきます。
例えば、1,990円の商品があるとします。
その場合、1,320円→990円→770円→550円→330円→110円といったように段階的に値下げされていきます。
110円にまで下がると、商品タグには何枚もの値下げシールが重ねて貼られており、段階的に値下げされた形跡が見えます。
そこまで値下げするのには、店舗の売り場スペースが限られていることが理由に挙げられます。
いつまでも売れ残ると、新商品などを売るスペースを確保できなくなります。
そうならないために、破格な価格に値下げしてでも売り切りたり、というしまむら側の思惑があるのです。
しまむらの値下げのタイミング
しまむらの値下げのタイミングは、「セール価格」と「処分価格」では異なります。
それぞれの値下げのタイミングを見ていきましょう。
「セール価格」に値下げされるタイミング
「セール価格」に値下げされるタイミングは、水曜日と土曜日のケースが多いです。
しまむらは、公式Twitterで以下のようにセール情報を定期的にツイートしています。
📢チラシ更新
◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤
🎊大感謝セール開催🎊
◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤日頃の感謝を込めて、お買得を大放出🔥
トレンドアイテムやキャラグッズ、
インテリアまでお買得に揃います❗セール期間:10/5(水)~10/10(月・祝)
▼詳しくはhttps://t.co/2uenXm4HpV#しまむら #しまパト pic.twitter.com/A0eYipEZHP
— ファッションセンターしまむら (@shimamura_gr) October 4, 2022
上記のようなツイートを元に、直近約2ヶ月のセールを振り返ると以下のスケジュールで行われていることが分かります。
10月5日(水)〜10月10日(日祝)
9月28日(水)〜10月2日(日)
9月21日(水)〜9月25日(日)
9月17日(土)〜9月20日(火)
9月15日(木)〜9月20日(火)
9月9日(金)〜9月11日(日)
9月7日(水)〜9月11日(日)
9月3日(土)〜9月6日(火)
8月24日(水)〜8月28日(日)
8月17日(水)〜8月21日(日)
8月10日(水)〜8月15日(月)
8月6日(土)〜8月9日(火)
8月3日(水)〜8月7日(日)
以上の13回のセールをスタートした曜日にフォーカスすると、水曜日が8回、木曜日が1回、金曜日が1回、土曜日が3回です。
そのため、「セール価格」に値下げされるタイミングは、水曜日と土曜日であることが多いと言っていいでしょう。
「処分価格」に値下げされるタイミング
「処分価格」に値下げされるタイミングは、随時です。
処分を目的にしているため、鮮度や売れ行き等、総合的に判断して「処分価格」に値下げされます。
「処分価格」に値下げされる商品は、旬を過ぎているケースが多いため、お店の目玉商品にはなりません。
そのため、「セール価格」の商品のようにお知らせするケースが少ないのです。
とはいえ、「処分価格」の特徴は、シーズン終わりに増える傾向にある、ということです。
そのため、3月や9月などの季節の変わり目を狙っていくと、底値の110円の商品に出会えるケースが比較的多いのです。
3、9月頃に110円商品が多く売られていることから、ユーザーの間ではその時期を「100円セール」と呼んでいます。
冬物であれば、11月頃に「処分価格」が次第に増え、1月頃に半額、2月頃に330~550円、3月頃に110〜330円等に値下げされるケースが多いです。
一方夏物は、5月頃に「処分価格」に値下げされ、7月頃に半額、8月頃に330~550円、9月頃100~330円に値下げされる傾向にあります。
【関連記事】アパレルのセール時期とは?お得に買い物出来るセールも解説
値下げのタイミングをチェックする方法
値下げのタイミングをチェックする方法は、「セール価格」と「処分価格」で異なります。
それぞれご紹介します。
「セール価格」に値下げされるタイミングをチェックする方法
「セール価格」に値下げされるタイミングをチェックする方法は以下が挙げられます。
ウェブチラシをチェックする
まず、ウェブチラシで「セール価格」に値下げされるタイミングをチェックする方法があります。
ウェブチラシは、しまむらグループの公式ホームページのこちらからご覧になれます。
セール前日の21時頃に更新されます。
ツイッターをチェックする
前出のウェブチラシでは自発的にチェックしなければならないため、見逃す可能性があります。
ですので、セール情報をツイートしている、しまむらの公式ツイッターをフォローするのもオススメです。
フォローすれば、セール情報がタイムラインに流れてくるため見逃しを避けられるでしょう。
LINE登録する
しまむらはLINE公式アカウントも運用しています。
そこからセール情報を発信しています。
ですので、しまむらのLINE公式アカウントを友だち追加するのも一手です。
また、LINE公式アカウントを友だち追加すると、LINE限定の割引も受けられます。
お得にお買い物をしたい方も、LINE公式アカウントを友だち追加することをおすすめします。
「処分価格」に値下げされるタイミングをチェックする方法
「処分価格」に関する情報は、しまむらから発信していません。
そのため、以下の方法で自発的に「処分価格」に値下げされるタイミングをチェックする必要があります。
「#しまパト」をチェックする
まずは、ツイッターでハッシュタグ「#しまパト」と検索してチェックする方法です。
しまパトとは、掘り出し物を探しにしまむらの店舗を巡回することを指します。
「#しまパト」で検索すると、しまむらユーザーがお得な値段でゲットした戦利品を画像ツイートしています。
そのなかには、以下のツイートのようにタグとともに映っているものがあるため、そこから「処分価格」になっている商品を把握することができます。
https://twitter.com/saa_877saT/status/1580133898646061056
タグ上部に注目すると、数桁の数字が書かれた品番が見えるのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
店舗に出向き、その品番を伝えましょう。
商品があれば、それをお得に購入することができます。
売れ切れている場合は、お店に注文して取り寄せることも可能です。
しまパトを行う
アナログな方法ですが、しまパトを行うのも一手です。
この方法が最も確実に「処分価格」に値下げされるタイミングを把握できるのではないでしょうか。
しまむらには、赤地に黄色の文字で【値下げしました】と書かれたポップが提示されたコーナーがあります。
そのコーナーで、「処分価格」に値下げされた商品が売られています。
とはいえ、「処分価格」の商品は、旬が過ぎている傾向にあるため、店舗の端の方で売られている傾向にあります。
例えば、以下のようなエリアで販売される傾向にあります。
ですので、「処分価格」の商品を目当てにしまパトを行う場合は、店内をくまなく巡回するのがコツです。
「セール価格」の商品は前日に手に入るかも
とあるサイトで、元しまむらパート社員の仕事体験談でこのような情報があるのを見つけました。
前日火曜日の閉店間近から特売商品の陳列を開始していました。ですから、火曜日の閉店間際にしまむらの店舗に足を運べば、あわよくば、お値打ちの商品をチラシ掲載される前にゲットできる可能性もあるということです。
引用元:https://www.shimamura.tokyo/article/434065948.html
僕はアパレルで働いていた経験があるのですが、この情報を見て、セール準備で同じような体験をしていたことを思い出しました。
僕の場合は、閉店1時間程前から、翌日のセールの準備をしていました。
これは、セール当日の朝にやるとなると、出勤時間を早めなければ準備が間に合わないためです。
すると、シフト調整に手間がかかるのです。
そのような事情があるため、お客さんにはオフレコで前日から値下げシールを貼るなどのセールの準備を行うのです。
もちろん値下げシールを貼っている以上、それをお客さんが発見した場合、セール期間外とはいえセール価格で販売していました。
ですので、しまむらが前日にセール準備するということは、想像に難しくありません。
例えば、水曜日から始まるセールの対象商品の中に、絶対欲しいものがある場合は、火曜日の閉店間際に行ってみるのも一手でしょう。
購入後、さらに値下げされた商品を発見した場合
購入後、さらに値下げされた商品を発見した場合もあるでしょう。
その場合は、返品して再購入することが可能です。
ただし、返品には以下の条件があります。
■購入日から14日
■レシートを持っている
■未使用
■未洗濯
■裾上げをしていない
■タグやパッケージ等の付属品がある
■破損・汚損が生じていない
また、しまむらではありませんが、GUでは返品できない条件に「過度の返品・交換を繰り返している」が加えられています。
ですので、お得に買い物をしたい気持ちも分かりますが、しまむらでも、できる限り返品はほどほどにした方がよいかもしれません。
終わりに
本記事を書くにあたって、約30年ぶりにしまむらに行ってきました。
その際、ジャージが1,490円、靴下が190円とお買得だったので、偵察ついでに買いました。
そこで気になったのは、段階的に値下げされた形跡がない靴下が190円だったということです。
履いてみても、粗悪な品と感じるわけでもありませんでした。
にも関わらず、なぜこんなに安価で販売していたのでしょうか。
調べてみたら、しまむらのウィキペディアに以下の内容が書かれていました。
(しまむらは)ユニクロやGAPなどのようなSPAではなく、各アパレルメーカーから仕入れて小売する業態である。
バイヤーへは「4つの悪」(返品、赤黒伝票、追加値引、未引取り)の追放を公約し、そのフェアな取引商行為によってサプライヤーであるアパレルメーカーとの関係を深めている。それらの取引条件から、しまむらとの取引を優先させ、また最大の得意先がしまむらというアパレルメーカーも少なくないとされる。その結果、低価格で品質の良い、バラエティーに富む商品が陳列され、後述する「しまラー」と呼ばれるような一定の支持を得ている。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%81%BE%E3%82%80%E3%82%89
購入した靴下のメーカーの会社概要を見てみました。
すると、そこにはアパレルに関する内容は一切載っていなかったのです。
他業態に関することが書かれていました。
もしかしたら、アパレル業界から撤退したのかもしれません。
その際、取引条件のよいしまむらに在庫の全てを託したのではないでしょうか。
靴下ひとつで、僕はそんな推測をしてみました。
しまむらは、アパレルメーカーとの信頼関係を背景に、お買い得商品の販売を実現させている、とも言えるのかもしれませんね。