古着を売る際、「少しでも高く買い取ってほしい」「きれいにしてから売りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
実際、適切な洗濯や手入れをすることで買取価格が上がる可能性があります。
しかし、どんな服をどのように洗濯し、どんな準備をすれば良いのか迷うこともあるでしょう。
この記事では、古着の買取基準や洗濯する際のポイントなどについて解説していきます。
古着を売る前に洗濯をした方がいい場合がある
まず古着を売る前に、「洗濯した方がいいのかな?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
実際、古着の洗濯は査定額に大きく影響する場合があります。
目立つ汚れやニオイが残っている状態では評価が下がる可能性があるため、洗濯して清潔な状態に整えることで査定額のアップが期待できるでしょう。
古着の買取の査定基準
古着を高く売るには、査定の基準を知っておくことが大切です。
ここでは、古着の買取店が買取する際の査定基準を詳しく解説します。
コンディション
洋服のコンディションは、査定額を左右する最重要ポイントです。
汚れやシミ、ほつれ、破れ、毛玉の有無などが細かくチェックされます。
特に新品に近い状態やタグ付きの未使用品は高評価を受けやすいです。
ブランドの価値
ブランドの価値も査定に大きく影響します。
ブランド品は需要が高く、高価買取の対象になりやすいです。
例えば、以下のブランドが高価買取の対象に挙げられます。
定番ブランド:ラルフローレン、リーバイス、パタゴニア
デザイナーズブランド:イヴ・サンローラン、バーバリー、コーチ
流行ブランド:GAP、チャンピオン、ナイキ
トレンド・シーズン
現在のトレンドに合ったデザインやカラーは、査定額に大きな影響を与えます。
また、シーズン需要の高いアイテム(冬のコート、夏のワンピースなど)も高く評価されます。
ファッションは流行の移り変わりが早いため、これらのポイントを押さえたアイテムは高評価を得やすいのです。
売る前に洗濯・手入れした方がよい古着の特徴
前述の通り、洗濯するかどうかの判断基準に大きく関わるのは、アイテムの「コンディション」です。
新品同様の状態であれば洗濯は不要ですが、そうでない場合は洗濯や手入れによってコンディションを改善することで、査定額アップに繋がります。
特に、以下のような古着は、洗濯・手入れをする必要性が高いでしょう。
直接肌に触れるアイテム
Tシャツやシャツなど、肌に直接触れるアイテムは、汗や皮脂汚れが付きやすいため、洗濯してから査定に出しましょう。
特に夏物は汗臭さが残ることが多いため、清潔に保つことで査定額が上がる可能性があります。
においがついているアイテム
においは査定にマイナスの影響を与えることがあります。
においの良し悪しに関わらず、タバコなどの不快な臭いだけでなく、香水や柔軟剤、衣類用香水のような良い匂いにも注意が必要です。
というのも僕自身、柔軟剤の匂いが強烈についたマフラーを売りに行った際、その匂いが原因で買取不可になった経験があります。
そのため、においの良し悪しに関わらず、匂いを取り除くことが重要なのです。
消臭スプレーを使ったり、洗濯後に日向干しで消臭効果を期待したりして、においを軽減してから持ち込むことをおすすめします。
ペットの毛が付着しているアイテム
ペットを飼っている場合、ニットやフリースなど毛が絡みやすい素材には注意が必要です。
粘着テープやブラシで毛を取り除き、清潔にしておきましょう。
汚れが目立つアウトドア・スポーツウェア
ジャージ、レギンス、ダウンジャケットなど、土汚れや汗が付きやすいアウトドア・スポーツウェアは、洗濯をしてから査定に出すことが重要です。
これらのアイテムも清潔な状態であることが高評価につながります。
子供服
子供服は特に清潔感が重視されます。
子供は肌が敏感なので、汚れた服を着ると皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
そのため、他の古着に比べてより一層の清潔さが求められます。
シミや食べこぼしの跡がないかどうかなどを確認し、袖口や襟元の汚れを念入りに落としてから査定に出しましょう。
売る前の古着を洗濯する際のポイント
ここでは、売る前の古着を洗濯する際のポイントをお伝えします。
色落ちをチェックする
古着を洗濯する際には、色落ちのリスクを確認することが重要です。
他の衣類への色移りを防ぐため、以下の手順で色落ちテストを行いましょう。
➀40℃程度のお湯に濃いめの洗剤液を作る
②綿棒に洗剤液を染み込ませる
➂裾の裏側やタグ付近など、目立たない部分に洗剤液を塗る
➃5分間放置する。
⑤白い布で軽く揉み、色移りがないか確認する。
参考:クリーニング林
色移りが確認された場合は色落ちする可能性があるため、他の衣類と分けて単独で洗濯してください。
素材別の洗濯方法を実践する
素材別の洗濯方法を実践することも肝心です。生地は大きく分けてデリケート素材とカジュアル素材の2種類あります。
それぞれの洗濯方法を解説します。
デリケート素材
シルクやウール、カシミヤなどのデリケート素材は、生地を傷めないように丁寧に洗うことが大切です。
約30℃のぬるま湯に中性洗剤を溶かし、優しく押し洗いする洗い方がおすすめです。
もし洗濯機を使用する場合は、衣類を洗濯ネットに入れた上で、手洗いモードなどの負担が少ない設定を選ぶと、衣類を傷めずに洗うことができます。
カジュアル素材
綿やポリエステルなどのカジュアル素材は、洗濯機で通常通りに洗濯しても問題ありません。
ただし、衣類をより丁寧に扱いたい場合は、洗濯ネットを使用すると安心です。
目立つ汚れやシミは落とす
査定時の評価を下げる原因となる汚れやシミは、事前にしっかりと落としておきましょう。
以下に代表的な汚れの対処法をまとめましたので、参考にした上で洗濯機で通常通り洗濯してください。
■油汚れ
片栗粉やベビーパウダーで油分を吸着させた後、中性洗剤を使用して軽く揉み洗いしてください。
■汗ジミ・黄ばみ
酸素系漂白剤に浸け置きするか、重曹をペースト状にして汚れ部分に塗り、ブラシで優しくこすりましょう。
■インク汚れ
「シミとりレスキュー」や「シミ抜き スポッとる」などのシミ抜き剤も活用し、汚れを叩くように処理してください。
アイロンがけで整える
洗濯後、シワが目立つ衣類はアイロンがけで整えるとよいでしょう。
素材に応じた温度設定を守り、あて布を使用してください。
古着を売る前にクリーニングに出した方がいい?
古着を売る前にクリーニングに出すべきか迷う方はいるのではないでしょうか。
実は、ほとんどの古着は自分で洗濯した方がお得です。クリーニング費用が査定額のアップ分を上回る場合が多いためです。
ただし、高額査定が期待できるブランド品は、クリーニングによって状態が大幅に改善し、査定額アップが見込めるかもしれません。
古着を売る方法
古着の売却方法は複数あり、それぞれ特徴が異なります。
自分の状況に合った方法を選ぶのがコツです。
ここでは、主な売却方法を簡単にご紹介します。
店頭買取
店舗に古着を持ち込むと、その場で査定と現金化が可能です。即金を求める人に便利で、直接店員とやり取りできる安心感もあります。
ただし、店舗によって買取価格や査定基準、買取対象とするブランド・アイテムが異なります。
そのため、自分が売りたい古着がその店舗で対象となるかどうかを事前に確認することをおすすめします。
宅配買取
業者が提供する梱包キットで古着を送る方法です。
自宅で手続きを完結でき、大量の衣類にも対応可能です。
しかし、査定から入金まで数日かかる場合もあるため、すぐに現金が必要な場合は注意が必要です。
また、梱包や発送の手間も考慮に入れましょう。
出張買取
査定員が自宅に訪問し、その場で査定・取引を行います。
そのため、宅配買取のように梱包の手間がかからないのがメリットです。
ただし、スケジュール調整や対応地域の確認が必要になります。
フリマアプリ・オークションサイト
自分で価格を設定して取引を進める方法で、特定のニーズに応えやすいです。
ただし、販売に時間がかかることや、送料・手数料の負担がある点に留意してください。
古着を高く売るコツ
ここからは、古着を高く売るコツをお伝えします。
季節・流行を意識したタイミングで売る
洋服の買取価格は季節ごとの需要や販売時期に大きく左右されます。
ですので、以下のタイミングを意識することが大切です。
■シーズン前に売る
春夏物は春先、秋冬物は秋口など、シーズン前のタイミングで売ると比較的高く売れる傾向にあります。
■流行中に売る
流行中のアイテムやブランド品は、トレンドが続いている間に売ると高額査定が期待できます。
古着屋に売る場合は特色に合わせる
古着屋にはそれぞれ独自の特徴があります。
例えば、リーバイスに特化した店、アウトドアブランド中心の店、個性的なノンブランド古着を扱う店などが挙げられます。
チェーン店で評価されにくいアイテムは、独自性の高い古着屋で高額買取が期待できる場合があります。
そのため、個性が際立つアイテムは独自性の高い古着屋に買取をお願いするのも一手です。
下北沢のニューヨークジョーで古着を売るのがおすすめ
画像引用元:ニューヨークジョー
古着を売る際に僕がおすすめするのは、下北沢にある「NEW YORK JOE(ニューヨークジョー)」です。
僕も実際にニューヨークジョーで古着を売ることが多いです。
ニューヨークジョーでは、店頭販売価格がつかなかった古着は1kgあたり10円で買い取られます。
一方、店頭で販売可能と判断された商品には、数百円から数千円の査定額がつきます。
ニューヨークジョーのおすすめポイントは、トレード制度があることです。
他のお店と同様、ついた査定額を現金として受け取ることができます。
しかし、トレード制度では査定額の2倍分の商品と交換することが可能なのです。
例えば、買取をお願いした古着に1,000円の査定額がついたとします。
その場合、トレード制度を利用すると、店頭に並んでいる2,000円の商品と交換することができます。
いわゆる物々交換のようなシステムで、この制度を利用すれば現金のやり取りなしでお得に商品を手に入れることができるのです。
また、下北沢という土地柄も影響しており、ブランド物だけでなくノーブランドの個性的な商品にも査定額がつく傾向にあります。
僕が驚いたのは、諸事情でGoogle社からもらった“google”という文字が書かれたキャップに、予想外にも600円の査定額がついたことです。
僕はGoogle信者ではないので、そのキャップを被るのが少し恥ずかしく感じ、ニューヨークジョーに売りました。
予想以上の査定額がついたおかげで、結果として1,200円分の古着と交換できました。
下北沢にはユーモアと個性があふれるデザイン文化があります。
例えば、adidasのロゴを魚のアジに置き換えた「アジダスTシャツ」や、PUMA(プーマ)のロゴを豚に変えた「BUMA(ブーマ)Tシャツ」といったアイテムが人気です。
このGoogleキャップも、「Google」ともろに表記されていることがユニークさとして捉えられ、査定額がついたのだと思います。
以上のことから、下北沢のニューヨークジョーは、他では査定がつかないような商品でも評価されることがあるため、とてもおすすめです。
まとめ
古着を高く売るためには、買取基準を理解し、適切な準備と手入れを行うことが重要です。
どのアイテムが高く評価され、どのような状態が査定に影響を与えるかを把握することで、より良い結果を得やすくなります。
特に、売る前に必要に応じて洗濯やシミの処理をして、アイテムの状態を整えることが大切です。
洗濯時には注意点を守り、ダメージや色褪せを防ぐことで、アイテムの価値を保つことができます。
こうした工夫を重ねることで、古着の価値を最大限に引き出し、査定額を向上させることが可能です。
正しい知識と丁寧な準備が、満足のいく買取結果や次の持ち主への良い引き継ぎにつながるでしょう。
この情報を参考に、ぜひ実践してみてください。