「古着っておしゃれなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
確かに「他人のお古」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、古着には新品にはないユニークな魅力がたくさん詰まっています。
例えば、一点物の価値を楽しめるデザイン性や歴史を感じる個性などが挙げられます。
本記事では、古着がおしゃれとされる理由や初心者の選び方のコツなどを解説します。
ぜひ最後まで読んで、古着の楽しさを発見してみてください!
古着がおしゃれとされる理由
近年、多くの人が古着の魅力に気づき、ファッションの選択肢として取り入れています。
古着がおしゃれとされる理由を、1つずつ紐解いていきましょう。
有名人・インフルエンサーの影響
古着が「おしゃれ」とされる背景には、有名人やインフルエンサーたちの影響が大きくあります。
例えば、日本ではファッション誌やテレビで活躍するタレントがヴィンテージアイテムを取り入れたコーディネートを披露することが増えています。
水原希子のようなおしゃれなファッションアイコンや、菅田将暉のような個性的なスタイルで注目を集める男性タレントが古着をおしゃれに着こなしています。
SNSで広がる古着スタイル
SNSでは、人気のファッション系インフルエンサーたちが独自の古着スタイルを発信し、多くのフォロワーに影響を与えています。
特に、投稿や動画を通じて着こなしのコツや古着の選び方が具体的に紹介されており、初心者でも取り入れやすいファッションとして注目されています。
古着の視覚的魅力
古着は現代の大量生産品とは異なり、生地の風合いや独特な色味が特徴的です。
例えば、長年着られたことで生じる自然な色落ちなどが挙げられます。
こうした「時間を経た美しさ」が、古着ならではの価値を生み出しています。
デザインの独自性
古着には、その時代特有のスタイルや技法が反映されたデザインが多く、一点ものとしての魅力があります。
例えば、60年代の花柄ワンピースや90年代のオーバーサイズデニムジャケットなど、現代では販売されていない個性的なラインナップが豊富です。
このようなデザインが好きな人たちは、トレンドに縛られず、自分だけのファッションを楽しみたいという思いが強いのが特徴です。
宝探しのように古着店を巡り、他では手に入らない「自分だけの一着」を見つけることが楽しみのひとつとなっています。
個性や独自性が大事にされる時代
現代社会では、個性や独自性が大事にされるようになり、ファッションはその表現手段として大きな役割を果たしています。
服装を通じて自分のスタイルや価値観を伝え、周りとの違いをアピールすることができるのです。
こうした背景の中で、古着は他人とかぶらないデザインや背景を持ち、ユニークなファッションを楽しむ最適な選択肢となっています。
サステナブルな選択
古着を選ぶことは、地球環境への負担を減らすサステナブルな行動の1つです。
新しい資源を消費せず、既に存在するアイテムを活用することで、廃棄物の削減やエネルギーの節約に繋がります。
【関連記事】元古着屋店員が教える古着の7つの魅力:人気になっている理由も解説
初心者向けの古着選びのコツ
ここからは、古着を着たことがない人に向けて、初心者でも安心して楽しめる古着選びのコツをご紹介します。
ショップ選び
初心者が古着を楽しむには、まず自分の好みに合ったショップを見つけることが大切です。
古着ショップは大きく分けて以下の3つに分類できます。
自分に合ったショップを見つけるために、それぞれの特徴を確認してみましょう。
■全国チェーン店
「2nd STREET」などの全国チェーン店は、初心者でも安心して利用できるのが魅力です。質の高いアイテムが揃っており、初めて古着を選ぶ人にもおすすめです。
■ヴィンテージ専門店
時代を感じるデザインやレアなアイテムに出会えるのがヴィンテージ専門店の特徴です。
独自のファッションを楽しみたい人にぴったりです。
■カジュアル古着屋
手頃な価格帯で気軽に購入できるカジュアル古着屋も人気です。
リーズナブルな価格でおしゃれを楽しみたい方におすすめです。
サイズ感や素材を確認する
古着は新品とは異なり、サイズや素材の特徴が一着ごとに異なります。購入前に、以下の点をしっかり確認することをおすすめします。
サイズ感
古着のサイズ表記は、時代や地域によって基準が異なることがあります。そのため、実際に試着するのが理想的です。オンラインで購入する場合は、詳細なサイズ情報を確認し、手持ちの服と比較するとよいでしょう。
素材の状態
特にシルクやウールなどのデリケートな素材は、ほつれやダメージが生じやすいため注意が必要です。糸のほつれや色褪せ、シミの有無をチェックしましょう。
また、股下や脇下の縫い目は擦れやすく、生地が薄くなっていることがあります。
こうした部分は確認しづらいため、店内の照明を利用して生地を透かし、状態を確かめると安心です。
シンプルなアイテムを選ぶ
初心者が古着を取り入れるなら、シンプルなアイテムを選ぶのがコツです。
例えば、どんなトップスにも合わせやすく、比較的安価で手に入るデニムパンツや、コーディネートのアクセントになるグラフィックTシャツなどがおすすめです。
最新のトレンドに基づいた古着コーディネート術
最近のファッションでは、古着を「昔の流行をそのまま取り入れる」のではなく、「今のスタイルに合わせてアレンジする」ことが主流になっています。
過去のアイテムをそのまま着るのではなく、現代のトレンドと組み合わせて新しい価値を生み出すスタイルです。
古着を現代のアイテムとミックスすることで、個性的で唯一無二のファッションが楽しめます。
このスタイルは特にZ世代を中心に人気が高まっており、自分らしさを表現する手段として注目されています。
例えば、ヴィンテージのバンドTシャツに、今流行のバギーデニムやカーゴパンツを合わせると、レトロな雰囲気を残しつつ、現代的で洗練されたコーディネートが完成します。
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僕が古着を取り入れ始めたエピソード
僕が古着に興味を持ち始めたのは、高校生の頃でした。
当時、原付バイクでいろいろな場所に出かけるのが好きで、ある日、学校の近くで個性的な洋服屋が集まるエリアを見つけました。
最初は「なんか雰囲気のあるお店が多いな」くらいにしか思っていませんでしたが、店内をのぞいてみると「一点もの」「個性」「他人とかぶらない」服がずらりと並んでいて、なんとも言えない魅力を感じたのを覚えています。
それからというもの、休みの日や学校帰りに、気が向いたときに立ち寄るようになりました。
その場所は、まるで自分だけが知っている秘密の楽園のようで、田舎の高校生だった僕にとって、新しい世界が広がる感覚がありました。
周りの友達から服について特に触れられることはありませんでしたが、だからこそ、自分だけの特別なスタイルを見つけたような気がしたんです。
最初は派手なアイテムに手を出す勇気がなく、まずはグラフィックTシャツやデニムパンツといった定番のものから選びました。
一見普通に見えるアイテムでも、古着ならではの風合いや味わいがあって、さりげなく個性を出せる感じが気に入ったんです。
少しずつ慣れてくると、もっと個性的なアイテムにも挑戦するようになり、ファッションの楽しさをどんどん実感していきました。
大学に入ってから、「どこでそんな服買ったの?」「なんか異国民みたいだね」と言われることが増えました。
一瞬バカにされているのかと思いましたが、すぐに「興味を持たれている証拠かもしれない」と気づきました。
高校時代は服について何か言われることはなかったのに、ファッションをきっかけに人と会話が生まれるようになったんです。
自分の好きなスタイルを楽しみながら、それが誰かの関心を引く――そんな経験はとても新鮮でした。
そんなある日、原宿を歩いていたときにストリートスナップの写真を撮られたこともあります。それは今でも心に残る特別な思い出のひとつです。
古着はただの服ではなく、自分らしさを自由に表現できるツールのような存在になり、僕の人生に新しい楽しさをもたらしてくれました。
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終わりに
古着との出会いは、ファッションの楽しみ方を大きく変えてくれると思います。
一点物のアイテムを見つける時のワクワク感は格別で、環境への優しさも嬉しいポイントです。
この記事では、なぜ古着がおしゃれだと感じるのか、初めて古着を選ぶ時のコツやコーディネート術をお届けしました。
僕も最初は不安でしたが、デニムやTシャツといった定番アイテムから始めてみると意外と簡単でした。
お店選びやサイズ感、素材チェックは大切ですが、慣れてくると楽しくなってきます。
自分らしさを出すいい方法だと気づきました。
古着は、意外と身近でハードルが低いものです。
まずは気になるアイテムから、気軽に試してみませんか?
きっと、毎日の服選びがもっと楽しくなるはずです。