新日本プロレスは、10月12日に新宿FACEで行われた”LION'S GATE PROJECT7”から
「山本小鉄メモリアル第11回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」を開催することを発表しました。
このヤングライオン杯は、実に12年ぶりの開催です。
そこで本記事ではヤングライオン杯の歴史を振り返っていきます。
ヤングライオン杯争奪リーグ戦とは
「ヤングライオン杯争奪リーグ戦」とは、新日本プロレスが主催する若手選手主体のシングルリーグ戦です。
ヤングライオンの登竜門的な大会として、優勝者には若手卒業の証として海外への遠征・修行に旅立てる特典がほとんどの大会で付いています。
興味深いのは、たとえ優勝できなくても本リーグ戦で大きなインパクトを残せるかどうかということがヤングライオン杯では問われている点です。
なお、若手の層が厚い時にのみ行われる大会であるため開催は不定期です。
「ヤングライオン杯争奪リーグ戦」とは別で、勝ち抜き形式の「ヤングライオン・トーナメント」が開催されたこともあります。
また、本リーグ戦が開催させる以前に遡ると「カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」という大会も存在しました。
それでは、「ヤングライオン杯争奪リーグ戦」の前身的大会でもある「カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」が始まった1974年から、時系列に沿って振り返ってみましょう。
【1974年】「第1回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」優勝:藤波辰巳(現・藤波辰爾)
■優勝
藤波辰巳(現・藤波辰爾)
■準優勝
小沢正志
■出場選手
荒川誠(現・ドン荒川)、大城大五郎、小沢正志、木村たかし(現・木村健悟)、栗栖正伸
ドナルド・タケシ、藤波辰巳(現・藤波辰爾)、藤原喜明、リトル浜田(現・グラン浜田)
■開催日程
10月25日〜12月8日
■主なトピックス
・決勝戦はアントニオ猪木がレフェリーを務める
・優勝者の藤波は翌年、木戸修と共に西ドイツ遠征へ
【1975年】「第2回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」優勝:藤原喜明
■優勝
藤原喜明
■準優勝
木村たかし(現・木村健悟)
■出場選手
荒川誠(現・ドン荒川)、大城大五郎、小沢正志、木村たかし(現・木村健悟)
栗栖正伸、藤原喜明、小林邦明
■開催日程
10月27日〜12月7日
■主なトピックス
・木村はリーグ戦を無敗で突破するも優勝決定戦で敗れる
・優勝を果たした藤原はドイツ遠征へ
【1976年】「第3回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」優勝:魁勝司
■優勝
魁勝司
■準優勝
木村聖裔(現・木村健悟)
■出場選手
魁勝司、木村聖裔(現・木村健悟)、荒川誠(現・ドン荒川)、大城大五郎
小林邦明、栗栖正伸、佐山聡(現・初代タイガーマスク)
■開催日程
10月29日〜12月7日
■主なトピックス
・キャリア15年の魁が参戦し物議を醸し出した大会
・初の2回戦制を導入
【1985年】「第1回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:小杉俊二
■優勝
小杉俊二
■準優勝
山田恵一(現・獣神サンダーライガー)
■出場選手
小杉俊二、山田恵一(現・獣神サンダーライガー)、後藤達俊、佐野直喜(現・佐野巧真)
武藤敬司、畑浩和、橋本真也、蝶野正洋、船木優治(現・船木誠勝)
■開催日程
3月1日〜4月18日
■主なトピックス
・優勝候補に挙げられた武藤がリーグ戦で敗退
・当時パワーファイターとして売り出されていた小杉が優勝
【1986年】「第2回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:山田恵一(現・獣神サンダーライガー)
■優勝
山田恵一(現・獣神サンダーライガー)
■準優勝
後藤達俊
■出場選手
山田恵一(現・獣神サンダーライガー)、後藤達俊、橋本真也、畑浩和
蝶野正洋、佐野直喜(現・佐野巧真)、船木優治(現・船木誠勝)、野上彰(現・AKIRA)
■開催日程
2月28日〜3月26日
■主なトピックス
山田は優勝後に海外遠征へ
【1987年】「第3回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:蝶野正洋
■優勝
蝶野正洋
■準優勝
橋本真也
■出場選手
蝶野正洋、橋本真也、船木優治(現・船木誠勝)、野上彰(現・AKIRA)、中野龍雄(現・中野巽耀)
安生洋二、大矢健一(現・大矢剛功)、片山明、松田納(現・エルサムライ)
■開催日程
2月23日〜3月20日
■主なトピックス
・3回目の出場を経て蝶野が優勝
■動画
橋本真也 VS 安生洋二
【1991年】「ヤングライオン・トーナメント」優勝:小原道由
■優勝
小原道由
■準優勝
金本浩二
■出場選手
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■開催日程
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■主なトピックス
・初のトーナメント開催
・小原は優勝後にヨーロッパ遠征へ
■動画
若かりしヤングライオンの小原・金本・山本・西村
https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=i6km6LKzJPE
【1993年】「第4回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:山本広吉(現・天山広吉)
■優勝
山本広吉(現・天山広吉)
■準優勝
西村修
■出場選手
山本広吉(現・天山広吉)、西村修、中西学、小島聡、永田裕志
大谷晋二郎、石澤常光(現・ケンドーカシン)、高岩竜一
■開催日程
3月9日〜3月23日
■主なトピックス
見事優勝を果たした山本はヨーロッパ武者修行へ
【1994年】「第5回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:小島聡
■優勝
小島聡
■準優勝
中西学
■出場選手
小島聡、中西学、永田裕志、平井伸和(現・スーパーヘイト)
大谷晋二郎、石澤常光(現・ケンドーカシン)、高岩竜一
■開催日程
3月5日〜3月24日
■主なトピックス
全勝優勝の小島はヨーロッパ遠征へ
【1995年】「第6回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:中西学
■優勝
中西学
■準優勝
永田裕志
■出場選手
中西学、永田裕志、大谷晋二郎、石澤常光(現・ケンドーカシン)、高岩竜一、石川雄規
■開催日程
3月7日〜3月27日
■主なトピックス
ヤングライオン杯を制した中西はアメリカ修行へ
【1996年】「第7回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:石澤常光(現・ケンドーカシン)
■優勝
石澤常光(現・ケンドーカシン)
■準優勝
永田裕志
■出場選手
石澤常光(現・ケンドーカシン)、永田裕志、大谷晋二郎、高岩竜一、吉江豊
■開催日程
3月9日〜3月26日
■主なトピックス
・過去最少人数での開催
・石澤は優勝後ヨーロッパ遠征に旅立つ
【2000年】「第8回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:鈴木健三(現・KENSO)
■優勝
鈴木健三(現・KENSO)
■準優勝
真壁伸也(現・真壁刀義)
■出場選手
鈴木健三(現・KENSO)、真壁伸也(現・真壁刀義)
柴田勝頼、棚橋弘至、井上亘、福田雅一
■開催日程
4月14日〜4月30日
■主なトピックス
デビューしてたった4ヶ月の鈴木がヤングライオン杯を制覇
【2002年】「アントニオ猪木杯争奪ヤングライオン・トーナメント」優勝:鈴木健想
■優勝
鈴木健想(現・KENSO)
■準優勝
棚橋弘至
■出場選手
鈴木健想(現・KENSO)、棚橋弘至、井上亘、柴田勝頼、
竹村豪氏(現・TAKEMURA)、ブルー・ウルフ
■開催日程
3月6日
■主なトピックス
・2大会連続で鈴木が優勝
【2004年・春】「第9回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:田口隆祐
■優勝
田口隆祐
■準優勝
湯浅和也【みちのくプロレス】
■出場選手
田口隆祐、湯浅和也【みちのくプロレス】、山本尚史(現・ヨシタツ)、後藤洋央紀、安沢明也
長尾浩志、ピノイ・ボーイ(現・TJパーキング)【ロス道場】、チャド・ウィックス【ロス道場】
■開催日程
4月9日〜4月27日
■主なトピックス
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■動画
田口隆祐 vs チャド・ウィックス
【2004年・秋】「ヤングライオン闘魂トーナメント」優勝:田口隆祐
■優勝
田口隆祐
■準優勝
中嶋勝彦【健介オフィス】
■出場選手
田口隆祐、中嶋勝彦【健介オフィス】、後藤洋央紀、山本尚史(現・ヨシタツ)
安沢明也、長尾浩志、裕次郎(現・高橋裕二郎)
■開催日程
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■主なトピックス
・田口が春秋連覇を果たす
・田口はメキシコCMLL遠征へ
【2005年】「第10回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:後藤洋央紀
■優勝
後藤洋央紀
■準優勝
伊藤博之【チーム・アライアンス】
■出場選手
後藤洋央紀、伊藤博之【チーム・アライアンス】、山本尚史(現・ヨシタツ)
長尾浩志、安沢明也、裕次郎(現・高橋裕二郎)、トミー・ウイリアムス【ロス道場】
■開催日程
4月9日〜4月27日
■主なトピックス
後藤は優勝後にヒールユニット「C.T.U」に加入
【2017年】「山本小鉄メモリアル第11回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:北村克也
■優勝
北村克哉
■準優勝
川人飛来
■出場選手
川人飛来、岡倫之、北村克也、海野翔太、八木哲大、成田蓮
■開催日程
10月12日〜12月18日
■主なトピックス
12年ぶりの開催
【2019年】「第12回 ヤングライオン杯争奪リーグ戦」優勝:?
■優勝
?
■準優勝
?
■出場選手
海野翔太、成田蓮、辻陽太、上村優也、クラーク・コナーズ、カール・フレドリックス、アレックス・コグリン、マイケル・リチャーズ
■開催日程
9月4日 ~ 9月22日
■主なトピックス
プロレス以外でも「ヤングライオン杯」が開催されている
余談ですが、「ヤングライオン杯」はプロレス界に留まらず、アイドルやお笑い業界にも広がりを見せています。
アイドル業界でいえば、2017年にももいろクローバーZが毎夏に行うライブ「夏のバカ騒ぎ」内にて
「第1回アイドルヤングライオン杯」というイベントが開催されました。
また、お笑い業界では、以前放送されていたレッドカーペットでヤングライオン杯が開催されています。
どちらも新人等を対象とした大会であり、「ヤングライオン杯」は若手活性化に一役を買っているのです。