秋が深まり、スポーツや読書、芸術などを楽しむ時期がやってきました。
一方で、秋は寒暖差が激しく、服装選びに頭を抱える季節でもあります。
なかでも、防寒対策としてユニクロのヒートテックを着るかどうかを悩む方は多いのではないでしょうか。
「何度からヒートテックを着たほうがいい」といった、明確な目安があるといいですね。
特に、初めてヒートテックを身につける方や、まだ使いこなせていない方などは、「何度からヒートテックを着るのがいいんだろ?」「今日ヒートテックいるかな?」などの疑問が涌くのではないでしょうか。
そこで、10年以上ヒートテックを愛用している僕だからこそ分かる、ヒートテックのインナーとタイツを着る気温の目安についてお伝えいたします。
【関連記事】タイツの下にパンツは履かない?ヒートテックタイツの正しい履き方を徹底解説!
【種類別】ヒートテックを着る目安の気温・時期
現在、ヒートテックはインターとタイツいずれも、ノーマル・極暖・超極暖の3タイプが販売されています。
極暖はノーマルより1.5倍暖かく、超極暖は2.25倍暖かいと言われています。
3タイプとも活用している僕から見ても、この倍率通りに感じます。
【関連記事】【比較】ヒートテックと極暖と超極暖の違いとは?
3タイプを上手に使い分けるためには、気温ごとで着分けることが大切です。
この3タイプを着分けるためには、最低気温と最高気温を目安にするのがコツです。
具体的に以下を目安にするとよいでしょう。
ノーマル | 最低気温12度以下、かつ最高気温15度以下 |
極暖(エクストラウォーム) | 最高気温10度以下(最低気温は問わない) |
超極暖(ウルトラウォーム) | 最高気温7度未満(最低気温は問わない) |
「ヒートテックは何月まで着ればいいの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
ですので、気温だけでなく着用時期も併せて、上記を1つずつ解説していきます。
ノーマル
僕がヒートテックのノーマルを着用の目安にしている気温は、最低気温が12度以下、かつ最高気温15度以下です。
この目安に沿ってヒートテックのノーマルを着れば、寒すぎる、暑すぎるといった判断ミスが格段に減少しました。
僕の肌感覚の場合、ヒートテックのノーマルを着用すると実際の気温より、じっとしている時は2度、身体を動かしている際は4度ほど体感温度が高いように感じています。
それを裏付ける実験が、『業務用Tシャツ専門店「Tshirt.st」』の「ヒートテックって本当に効果あるの? サーモグラフィーカメラを使って検証してみた」で見ることができます。
それによると、ヒートテックのノーマルの着用は、コットンTシャツに比べ約3度ほど表面温度が違うのだそうです。
これが、体感気温がじっとしている時は2度、身体を動かしている際は4度ほど体感温度が高くなることに繋がるのかもしれません。
【関連記事】ヒートテックが暖かくなる仕組み:その秘密は「吸湿発熱繊維」にあった
最高気温が15度であれば、身体を動かした時の体感気温は19度です。
20度には届きません。
人は20度を超えると暑く感じ始めると言われています。
ですので、体感気温が20度を超えないようにした方がよいと考えられます。
そんな私的根拠から、ヒートテックのノーマルの着用目安を最低気温が12度以下、かつ最高気温15度以下にしているのです。
これであれば、「ヒートテックを着たら暑すぎた」となりません。
最高気温が16度以上の場合になったら、日中暑くなる可能性があるのでヒートテックのノーマルを着るには避けた方がよいです。
東京住まいの僕がヒートテックのノーマルを必要とする時期は、おおよそ11月中旬から3月下旬までです。
季節でいうと、秋から春先にかけてになります。
11月中旬になると、最低気温と最高気温が下がる上に、湿度もグッと低くなって冬の空気感になるため、ヒートテックのノーマルが必要になります。
3月下旬は日によって寒暖差が激しく、まだまだヒートテックのノーマルが手放せません。
極暖
ヒートテックの極暖を着る気温の目安は、最高気温10度以下です。
最低気温は問いません。
最高気温が10度以下になると、本格的に寒さを感じるようになります。
ですので、最高気温が10度以下になったらヒートテックの極暖を着るのがおすすめです。
時期でいうと、東京の場合、ヒートテックの極暖は12月中旬頃から3月上旬頃にかけてです。
超極暖
ヒートテックの超極暖を着る目安は最高気温が7度未満です。
超極暖は1月上旬頃からが目安になってくると考えられます。
超極暖は、デスクワークや、ディズニーランド・シーや旅行などの寒空の中で長時間外で待機しなければならない場合におすすめです。
身体を動かす場合は、超極暖は気温に関わらず暑くなる可能性があるので避けるのがベターです。
以上でヒートテックのノーマル・極暖・超極暖を着る目安の気温について解説しましたが、それは人によって異なるでしょう。
以上のヒートテックを着る目安は、あくまでも、僕がちょうどよいと考える気温です。
冷え性などの人は、それより低く設定してもよいかもしれません。
最低・最高気温を目安にする根拠
では、なぜ最低気温と最高気温の両方を目安にしているのでしょうか。
それは、最低気温と最高気温、どちらか一方のみを目安にすると、判断を見誤る可能性があるためです。
その根拠となる裏付けを、気象庁が発表している「過去の最低・最高気温記録(東京)」のデータを基に説明していきます。
日にち | 最低気温 | 最高気温 | 平均湿度 | |
① | 2018年10月23日 | 12.6度 | 16.0度 | 85% |
② | 2018年10月30日 | 11.8度 | 22.9度 | 62% |
③ | 2019年3月13日 | 5.6度 | 19.1度 | 51% |
④ | 2019年3月18日 | 4.1度 | 14.5度 | 49% |
参照元:https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2018&month=10&day=&view=
①②は10月の秋です。
秋は、最低気温と最高気温がいずれも15度前後で推移し、湿度が高めなのが特徴です。
「①最低気温12.6度、最高気温16.0度」の場合、「最低気温が12度以下、かつ最高気温15度以下」に惜しくも該当していません。そして、湿度が夏に近い85%なので、ヒートテックを着ると少し暑く感じると予想されます。
「②最低気温11.8度、最高気温22.9度」は寒暖差が激しい日です。最低気温は11.8度なので、ヒートテックを身につけたくなるでしょう。しかし、最高気温が22.9度なので、日中は暑くて「ヒートテックを着て失敗した」と感じる可能性が高いです。
③④は暖かい日と寒い日が混在する3月です。
この時期は秋に比べ、湿度が低い上に、最低気温が低いのが特徴です。
「③最低気温5.6度、最高気温19.1度」のような日は、最低気温が低いですが、早い時間帯から気温がグッと上がる日であると予想されます。ですので、最低気温に合わせてヒートテックを着ると暑いと感じるおそれがあります。
「④最低気温4.1度、最高気温14.5度」は、まだまだ最高気温が低めなので、ヒートテックを着るのに適している日と言えるでしょう。
以上を読んで分かる通り、最低・最高気温の基準を定めておくことで、判断ミスを少しでも防ぐことが出来るのです。
ヒートテックをさらに暖かく着るコツ
ここからは、ヒートテックをさらに暖かく着るコツをお伝えします。
4枚重ね着する
ヒートテックを着用する気温や時期を把握し、いざ着てみたら寒いという方もいるかもしれません。
そのような方は、もしかしたら着方を間違っているかもしれません。
例えば、ヒートテックの上にニットを着るだけの2枚着の場合は、寒さは凌げません。
というのも、ヒートテックの暖かくなる仕組みは、身体から発せられる熱を滞留させて暖める「吸湿発熱」を採用しているためです。
2枚着や3枚着では、冬特有の寒い北風により外気が侵入し、ヒートテックの効果が発揮しにくくなるのです。
そこで、僕がオススメするのは4枚の重ね着です。
4枚重ね着することで、外気からの冷気をほぼシャットアウト出来るのです。
4枚重ね着をする場合は、以下のように重ねて着ることを推奨しているので、参考にしてみてください。
■上半身
パターン①…長袖ヒートテック+半袖シャツ・Tシャツ+ニット類+アウター
パターン②…半袖ヒートテック+長袖シャツ・Tシャツ+ニット類+アウター
長袖タイプだと、気温が高いオフィスなどで暑くて腕まくりする手間が発生する可能性があります。
ですので、ガテン系や営業職など暑くなるシーンがありそうで、腕まくりする手間を省きたい人は半袖がおすすめです。
暑くなるシーンがない人は長袖でもOKです。
重ね着する際の、注意点は以下の2記事で説明しているので、ぜひ併せて参照してみてください。
Tシャツの上にヒートテックを重ね着すると効果激減!?正しく着る順番とは
ジャストサイズを選ぶ
ヒートテックを購入する際、ジャストサイズを選ぶのがコツです。
そもそもヒートテックの生地には、「吸湿発熱」という暖かくなる仕組みが採用されているのです。
「吸湿発熱」は、肌との隙間がなくフィットしている状態で発揮されます。
ですので、ジャストサイズのヒートテックを着ると暖かさが十分に発揮されるのです。
ヒートテックのサイズの選び方については、こちらの記事『ヒートテックのサイズの選び方は「着心地最優先で密着度は二の次でよい」』で詳しく説明しています。
また、長い間使用していると、生地が伸びてフィット感が下がります。
すると、「吸湿発熱」が起こりにくくなり、保温力が低下します。
ですので、寒さを感じる場合は新しいものを購入することも検討してみてください。
買い替えのタイミングは、こちらの記事「ヒートテックインナーの寿命の目安は?長持ちさせる方法も紹介」が参考になるので、併せて見てみてください。
身体を少し動かす
ヒートテックは、水分を含むと発熱する「吸湿発熱」が採用されているため、少し体を動かすと暖かく感じます。
寒さを少し感じる際は、5分ほど散歩したりストレッチをしたりすることで、徐々に温かさを感じることができます。
極端に寒い場合は難しいかもしれませんが、散歩やストレッチは少しの寒さに対しては効果てきめんです。
まとめ
僕が目安にしている、ヒートテックのインナー・タイツを着る気温は下記の通りです。
- ノーマル…最低気温12度以下、かつ最高気温15度以下
- 極暖…最高気温10度以下(最低気温は問わない)
- 超極暖…最高気温7度未満(最低気温は問わない)
ただし、人によっては、その目安では寒いと感じる方もいるかもしれません。
そのような方は、自分だけの「最低気温が◯◯度以下、かつ最高気温〇〇度以下」といったような目安を定めましょう。
そうすることによって、ヒートテックを着るかどうかの判断ミスを防ぐことができます。
ぜひ自分に合った目安を決めて、寒い冬を快適に過ごしましょう。
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