・急いでオフィスに着いた途端暑い
・室内だと暑い
・急いで電車に飛び乗ったら暑すぎる
以上のように、冬にヒートテックを着ていると暑い時は極度に暑くなる場面があります。
ヒートテックを愛用している方の多くは、そのような経験をしているのではないでしょうか。
僕もそのような経験が往々にしてあります。
ではなぜ、そのような現象が起こるのでしょうか。
本記事では、冬なのにヒートテックが極度に暑くなる原因と、その対策等についてお伝えします。
冬なのにヒートテックが極度に暑くなる原因

極度に暑くなるのは、ヒートテックが暖かくなる「吸湿発熱」という仕組みが原因になっていると考えられます。
「吸湿発熱」とは、身体から発散された水蒸気を熱に変換させる仕組みのことを指します。
人間は、運動をしなくても1日0.8リットルの水蒸気を、身体から発しているといわれています。
水蒸気は激しく動いているため、そこにはエネルギーが発生されています。
ヒートテックの生地にはレーヨンという繊維が使用されています。
レーヨンは、吸水性に優れているため、身体から発せられる水蒸気を吸着させます。
ただ、水蒸気はレーヨンに吸着しても動こうとするため、エネルギーが発生されています。
それが、ヒートテックを着ると暖かく感じる「吸湿発熱」の正体なのです。
つまり、極度に暑くなる時は、「吸湿発熱」が過剰に行われている状態であると考えられます。
みなさんは、野外で激しい運動をしている人から湯気が出ていることを見たことはないでしょうか。
あれは、身体から多くの水蒸気が発せられている状態です。
あの水蒸気の量で吸湿発熱が行われると、極度に暑くなることは何となくイメージできるのではないでしょうか。
【関連記事】ヒートテックが暖かくなる仕組み:その秘密は「吸湿発熱繊維」にあった
汗をかくと冷たく感じる理由
極度に暑くなる一方で、ヒートテックを着て汗をかくと冷たく感じるケースがあります。
その理由は何なのでしょうか。
実は、吸湿発熱を起こすのに重要なレーヨンが仇となっているのです。
生地には保水量が決まっています。
レーヨンはあまりに吸水性に優れているため、ヒートテックを着て多くの汗をかくと、保水量の限界値を超えてしまいます。
すると飽和状態になり、行き場をなくした水分で生地が濡れる、という現象が起こるのです。
濡れている状態では吸湿発熱は起こりません。
そのため、汗をかくと冷たく感じるケースがあるのです。
いわゆる、汗冷えの状態に陥るのです。
冬でもヒートテックを着ない方がいいシーン
既述の通り、極度に暑くなったり汗をかくと冷たく感じるケースがあるため、冬でもヒートテックの着用が適していないシーンがあります。
例えば、以下のシーンなどが挙げられます。
【シーン①】就寝時
就寝する時は、ヒートテックを着ない方がよいでしょう。
人は、体温が下がる過程で眠くなると言われています。
ヒートテックを着ると吸湿発熱で体温を上げ、スムーズな入眠の妨げになる可能性があるのです。
また、入眠できたとしても暑さで汗をかき、汗冷えする可能性も否定できません。
それらの理由から、就寝時のヒートテック着用はおすすめしないのです。
【シーン②】真冬に外で長時間じっとしている
真冬に外で長時間じっとしている場合も、ヒートテックは着ない方がいいでしょう。
じっとしている状態でも身体から一定の水蒸気は発散されるため、吸湿発熱は行われます。
しかし、それでは、真冬の外気に対する暖を十分にまかなえない場合があるのです。
僕もそれを実感しています。
ヒートテックを着て真冬に外で長時間じっとしていると、寒さが身にこたえるのです。
【シーン③】登山
登山する際も、ヒートテックを着ない方がいいです。
山は寒いので、登山の際にヒートテックを着たくなるかもしれません。
しかし、登山は運動量が多いです。
ヒートテックを着ていると、吸湿発熱が活発に行われ過度に暑くなります。
たとえ暑さしのぎでアウターを脱いでヒートテック1枚になったとしても、山の天候は涼しいため、今度は身体を冷やしてしまいます。
体温調整が難しくなるため、登山のヒートテック着用はおすすめしないのです。
【シーン④】スノボ
スノボの際もヒートテックを着ない方がいいです。
登山同様、スノボも運動量が多いです。
リフトに乗っている時は問題ないですが、滑り始めたら過度に暑くなります。
また、汗冷えする可能性もあります。
スノボ時のヒートテック着用は、体温調整が難しいのでおすすめしません。
【シーン⑤】音楽ライブ
音楽ライブの際も、ヒートテックを着ない方がいいケースがあります。
それは、音楽に乗って身体を動かす場合です。
ロックやクラブミュージック等の場合、人によっては音楽に乗って身体を大きく揺らすでしょう。
その際にヒートテックを着ていると、吸湿発熱が活発に行われ過度に暑くなります。
ですので、音楽に乗って身体を動かす場合は、ヒートテックを着ない方がいいのです。
対して、身体を揺らさず静かに音楽ライブを楽しみたい方は、ヒートテックを着ていても問題ないでしょう。
僕も幾度となく音楽ライブに参加していますが、音楽ライブの場合、いわゆる暖房がかかっているような室温ではなく、それよりやや涼しめに設定されているケースが多いです。
ですので、静かに音楽ライブを楽しむ場合は、ヒートテックを着ていても問題ないのです。
冬でもヒートテックを着ない方がいい人

極度に暑くなったり汗冷えしたりなど、ヒートテックには難点があります。
そのため、以下のような人は、ヒートテックを着ない方がいいと考えられます。
【人①】多汗症
多汗症の方は、ヒートテックを着ない方がいいでしょう。
多汗症の方がヒートテックを着ると吸湿発熱が活発に行われ、過度に暑くなる可能性が考えられるためです。
また、多量の汗によりヒートテックが濡れて、汗冷えするおそれもあるでしょう。
【人②】重ね着が嫌い
重ね着が嫌いな人も、ヒートテックを着ない方がいいでしょう。
ヒートテックは生地が薄いため、外の冷気に弱いです。
吸湿発熱で暖かくなったとしても、外の冷気に触れると熱が奪われやすいのです。
そのため、ヒートテックで暖を取るためには、一定以上の重ね着をする必要があるのです。
重ね着をすることで外の冷気を遮断する効果があるためです。
僕の経験上、ヒートテックを含めて3枚以上の重ね着がおすすめです。
重ね着が苦手で、ヒートテックの上にアウターだけを羽織りたいという方などは、ヒートテックを着ない方がいいでしょう。
【関連記事】Tシャツの上にヒートテックを重ね着すると効果激減!?正しく着る順番とは
【関連記事】ヒートテックの半袖は魅力的!着る場合は重ね着の仕方が肝心
ヒートテックの代わりになる綿素材インナー
ヒートテック以外にも冬用インナーは存在します。
ヒートテックの着用が向いていない方は、綿素材の冬用インナーがおすすめです。
綿素材と聞くと、夏にも着るものなので、冬用として使えるのかどうか疑問に思う方がいるのではないでしょうか。
実は、綿は温度調節に優れているので、室内は暖かく屋外は寒い、という冬にはぴったりの素材なのです。
綿にはルーメン(内腔)と呼ばれる中空構造があります。
そこで一定程度含まれる空気がクッションとなり、室内と屋外の寒暖差にも対応でき、温度調節がしやすいのです。
そのため、ヒートテックのように過度に暑くなることがありません。
ヒートテックを着ている際に感じる「急いでオフィスに着いた途端暑い」「急いで電車に飛び乗ったら暑すぎる」といった現象が軽減されるでしょう。
メンズにおすすめの冬用インナーは、グンゼから販売されている下記のアイテムです。
『綿が本来持つ湿気を吸収して発熱する機能を最大限に活かし、自然で心地よい温もりを実感できます。』
(引用元:グンゼ「商品説明」より)
対して、レディースにおすすめの冬用インナーは、グンゼから販売されている下記のアイテムです。
『もともと綿素材が持つ吸湿発熱性をさらに高めた綿を使用し、自然なぬくもりであたためます。(引用元:グンゼ「商品説明」より)』
エアリズムとヒートテックの重ね着もおすすめ
ヒートテックが過度に暑くなるのを解決するには、エアリズムの重ね着もおすすめです。
ヒートテックの中にエアリズムを着ると、ヒンヤリとした肌心地が過度に暑くなるのを軽減させる効果があるためです。
ちなみに僕は、身体を動かす日はヒートテックのタイツの下にエアリズムのボクサーパンツを履きます。
そうすることによって、ヒートテックのよってこもった熱をエアリズムが中和し、絶妙な体温調整を実現してくれるんですよね。
僕にとっては、ヒートテックとエアリズムの重ね着は鉄板ワザです。
終わりに
2003年にユニクロがヒートテックを発売してから約20年が経ちます。
薄くて暖かくて安価という画期的な冬物アイテムとして、多くの人がヒートテックを着るようになりました。
しかし、多くの人が着ているからこそ、近年ではヒートテックの欠点に気づき始めているユーザーも一定数います。
そのうちの1つが、”過度の暑くなる問題”です。
本記事では、そんな”過度の暑くなる問題”を中心にお伝えしました。
特定のシーン等を除けば、”過度に暑くなる問題”を避けることが可能です。
とはいえ生活習慣上、それらを避けられない方も少なくないでしょう。
そのような方は、本記事で紹介した綿素材インナーやエアリズムを重ね着するなどの対策を行ってみてください。
きっと、冬を快適に過ごせるようになるでしょう。
【ヒートテックの悩みに関する記事】